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【子宮筋腫について】退院へ

術後5日目、採血をし結果が来た。心臓に負担がかかっている時に出る数値が、1200から80まで戻っていた。他の数値も順調にほぼ基準値に戻っていて、驚異の回復力に説明してくれた方も興奮気味だった。

活動量も増え、わたしの病室から一番遠い場所にある共有スペースに行くことも増えた。そこに給湯室もある。何より二面がガラス張りになっていて太陽の光が心地良い。街路樹がいつの間にか紅葉している。朝食に出たパンもここまで焼きに行っちゃう。やっぱりパンは焼いた方が美味しいし、そこまでする貪欲さに元気になってきたなぁと実感する。

そんな優雅な入院ライフを過ごしていると、お医者さんが来て、「体調どうですか?明日の検診で異常なければ明日退院できますよ」と突然言われた。回復し始めたのが遅かったので、予定通りに退院できることに驚いた。同室で同じ日に退院する人は、もっと前にそんな話しをされていたので、自分はまだ先かと思っていた。不安と嬉しい気持ちが一気に押し寄せ、どっと疲れたのを覚えている。

わたしは同棲をしている。彼は当然のこと朝から夜まで仕事をしているので退院して数日の間、彼は実家に戻り、母が泊まり込みで見守ってくれることになっていた。すぐに母と彼に連絡をし、ネットスーパーで食材を購入をし、持ち物を片付け、洗濯まで済ませ万全の状態で次の日を迎えた。

無事に検診も終えることができた。ちなみに検診でエコーを入れられた際、それまでは筋腫でぎゅうぎゅうだったんだなと自分でも分かるくらいお腹の中がスカスカになっていた。そして、開腹した部分はキレイに縫ってくれたらしい。色々な人に傷を診る度に言われるので、本当に縫うのが上手いんだろう。そういえば腰痛も無くなった。本当に手術してよかった。

仲良くなったお向かいのベッドの方も同日退院だったので、待っている間たくさんの話をした。個室にすればよかったと思った日もあったけど、同じ思いをした人と励まし合えたのでこちらも良かったなと思う。
また、検診とかで会えたら自宅療養のこととかいっぱいしゃべりましょうね〜と約束をして、お別れをした。

迎えに両親が来てくれて、いよいよ久しぶりの我が家へ。16年ぶりの母との生活も楽しみだ。


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