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虫撮り青年は、自分の世界で自由に飛べる

「のんさん、ホシベニカミキリ見にいきませんか?」

虫撮り青年に誘われて、ついていった先には、昆虫の世界が待っていた。


目的のホシベニカミキリ、ベニカミキリのカッコ良さは筆舌にしがたいけれど、それだけじゃなく、食跡(昆虫が葉っぱを食べた跡)でどの昆虫がいるかを推測したり、昆虫の鳴き声を聞いたり、毒のない毛虫の毛を触ってみたり、パチンとはじける虫をみせてもらったり、カメムシの香りを嗅いでみたり。
まだまだあるけど、ちょっと書ききれない。ともかく、たくさん体験させてもらった。


お食事中は無防備

虫撮り青年から「昆虫の面白さや素晴らしさを伝えたい」という意気込み、それと同様に、彼らのなかに広がる深い世界を感じた。

コレクション欲がなく、良いカメラにも興味がなく、伝えたいこともたいしてない私からすると、虫撮り青年がまぶしく見える。

私は「 誰かにこの自然を伝えたい」 という気持ちよりも 「一緒にやろう、面白いから共有しよう」という気持ちのほうが強い。だから、観察会を開催したり、できる限り誰かと一緒にフィールドをまわるようにしている。

何かを伝える、というのは難しい。
伝えられる方にも、その土壌がないと伝わらないから。

幸いなことに、自然体験や環境教育に携わっているので、その土壌づくりをやっていきたい。

土壌を耕し、草を生やし、虫取り少年たちがのびのびと生きられる環境を作れるといいな、なんて思ったりした。

虫撮り青年は、虫取り少年の心のまま、世界を思う存分に飛び回ってほしいのだ。


蛾好きのはーくん

蛾好きのはーくん、ご案内をありがとうございます。
繊細で、儚さと静けさを感じる作風が素敵です。


バズーカカメラで昆虫を撮るレオくん

動物写真家の高橋レオくん、お声掛けありがとうございます。
作品はダイナミックで、世界がどこまでも広がっているような気がします。

ECHOES / Leo Takahashi (neopic.net)

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