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365日ライカ:044 水平垂直がプロとアマの分岐点

以前お伝えした通り、僕は社会人としてのキャリアを編集者としてスタートさせています。

そのため、数多くのプロフォトグラファーの現場やその作品を見てきました。

そうした経験上、強く感じるのが「水平垂直」の大切さです。

水平垂直は写真の基本

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Leica M10-P, Apo-Summicron M 50mm ASPH.

多くの写真家の中でも、鈴木心さんはそんな水平垂直の大切さを明確に言語化しているひとり。

人間は基本的にどんなときも視界の水平垂直は保たれています。それが崩れるのは、体調を崩して倒れそうになったとき。

つまり、水平垂直が崩れた写真=不自然なんです。

特別な演出意図がない限り、水平垂直は守るべきです。

「真正面じゃなきゃいけない」というわけじゃない

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Leica M10-P, Apo-Summicron M 50mm ASPH.

ここで勘違いして欲しくないのが、真正面や真俯瞰から撮らないといけないわけじゃないということ。

つまり、パースがつくことはNGというわけではありません。

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Leica M10-P, Apo-Summicron M 50mm ASPH.

平衡感覚を失う見せ方を避けるべき、と解釈してください。

構図のどこかに垂直あるいは水平を見い出す。そう考えれば難しくないはずです。

手持ちで完璧は無理

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Leica M10-P, Apo-Summicron M 50mm ASPH.

とはいえ、手持ちでスナップしている中で完璧を求めるのには無理があります。

カメラ内蔵の水準器を使ったとして、それにばかり意識をとらわれてはシャッターチャンスを逃してしまうはず。

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Leica M10-P, Apo-Summicron M 50mm ASPH.

LightroomやCapture Oneといった現像ソフトには、キーストーンと呼ばれる、構図の歪みを補正する便利な機能が用意されています。

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Leica M10-P, Apo-Summicron M 50mm ASPH.

撮影時に水平垂直を意識し続け、そのうち無意識にある程度意識(?)できるようにしてからは、あとは神経質になりすぎない程度に現像ソフトで後から補正をかけるようにすればいいと思います。


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