365日ライカ:042 ライカSL、絞って1灯ライティング
先日、とあるイベントで写真を撮影しました。
Leica SL, Vario-Elmarit-SL 24-90mm
主な撮影内容は、アイドルやタレントの女の子たちのグループショット。
イベント会場で、リハーサルやメイクを終えたグループが所定の場所にやってきては、入れ替わり立ち替わり撮影して行く流れです。
各グループの撮影時間は1〜2分程度。かなり慌ただしいですが、イベントではよくあるタイプの現場と言えます。
Leica SL, Vario-Elmarit-SL 24-90mm
3月でしたがすでに無観客での開催となったため、撮影場所はイベントホールのロビーを自由に使えるとのこと。
グループそれぞれの衣装(主に色)に対応するため、背景は白壁を利用することに。その上で、スピード感と写真の統一感を実現したく、2灯持ってきていたProfoto A1のうち1つにアンブレラをつけてスタンドにセット。照明の前に立ってもらうことにしました。
(機動力が求められることが予想できていたので、B10 Plusはお留守番でした)
Leica SL, Vario-Elmarit-SL 24-90mm
さて、場所と方向性を決めたら、あとはカメラと照明のセッティングです。
グループ撮影ということで、各メンバーにピントを合わせるため絞りをF8、シャッタースピードを1/125秒に固定。
続いて限られた時間内でリズムよくシャッターを切れるようにProfoto A1のチャージタイムを考慮し、最大光量80%程度で調整。それに合わせてISOを400に設定しました。
Leica SL, Vario-Elmarit-SL 24-90mm
セッティングが完了したら、あとは続々撮っていくだけ(もちろんポーズや表情のディレクションは必要ですが)。
白壁に別途1灯当てて背景を明るくするというやり方もありますが、慌ただしい現場で女の子たちが照明にぶつからないようにしたかったのと、彼女たちのスキントーンを印象的に表現したかったので却下。
背景が明るいと「プロっぽい」と思われることが多いのですが、それは逆に言えば写真を見る人の意識が、白く明るい背景にある程度持っていかれてしまっているということでもあります。
写真で何を見せたいのか、どんな現場にしたいのか。それ次第で背景選びは変わって来ると思います。
Leica SL, Vario-Elmarit-SL 24-90mm
しかし、ライカSLの標準ズームである「バリオ・エルマリート SL F2.8–4/24–90mm ASPH.」は重くて大きいだけあって、本当にすばらしいレンズです。
絞り込んでも色気を失わないその描写は、まさにお見事ですね。
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