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365日ライカ:250 ライカM11とライカQ3とiPhone 14 Proに期待するカメラの未来

2022年、これからのカメラ像がはっきり見えてきた気がします。

iPhone 13 Pro

このnoteの更新をストップしている間にライカM11が発表〜発売となりました。

最大の売りは、6030万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーとトリプルレゾリューションテクノロジー。

M10の高解像度モデル・M10-Rからの順当な進化と言えるのではないでしょうか。

ライカM11とライカQ2に見る高解像度化の未来

iPhone 13 Pro

そんなM11で個人的にピンときたのは、高解像度センサーを活用したデジタルズーム。写真家・佐藤健寿さんのレビューでも「アポズミクロン35mm」を活用したと書かれています。

広角から中望遠まで、35mm一本でカバーできてしまうんです。なので正直な気持ちを言うと、ライカM11には35mmをつけておけばほとんどの撮影ができてしまうのではないかと感じていました。

「ライカMはただのヘリテイジではない」。写真家・佐藤健寿がライカM11で捉えた日本の光景

そもそもライカQ2も4730万画素センサーを活かした35mm / 50mm /75mmクロップ撮影が特徴でしたし、ソニーのフルサイズミラーレスの高解像度モデル「α7R」シリーズが出た頃から「スチルカメラの未来は、高解像度からのクロップ/動画からの切り出しになる」と言われていました。

いよいよその未来が現実化してきたという印象です。

決定打はiPhone 14 Proか?

iPhone 13 Pro

そして今年発売が噂されるiPhone 14 Proでは、これまでの1200万画素から4800万画素に高解像度化すると言われています。

これには個人的に非常に期待しています。

というのも、現モデルであるiPhone 13 Proはトリプルカメラ搭載ですが、標準ともいえる広角カメラと比べ、望遠カメラと超広角カメラ(マクロ対応)は描写面で劣ります。

それを4800万画素からのクロップで補えれば、広角カメラの最も美味しい描写をより幅広いシチュエーションで活用できるようになるはず。

例えば、超広角カメラのマクロ撮影だって、広角カメラからのクロップである程度補えることでしょう。

また、iPhone 13 Proでは望遠カメラが77mm相当まで伸びてしまいスナップには難しい画角となりましたが、4800万画素センサーがあれば広角カメラからのクロップで50mm相当の撮影も余裕で対応できるはず。

iPhone 13 Pro

というわけで、ここまでの作例をご覧いただければ分かるとおり、最近はもっぱらiPhone 13 Proでばかり写真を撮っており、iPhone 14 Proをとても楽しみにしています。

普通に写真を楽しむ分には、きっとiPhone 14 Proは最強のカメラとなることでしょう。

そしてライカQ3が最強のカメラになるかも

iPhone 13 Pro

その一方でワクワクが止まらないのが「ライカQ3」。

M11と同等のセンサー、これまでと同等の28mmレンズを積んでくることを前提に考え、Q3に期待したいポイントをご紹介します。

期待1:6030万画素を活用したクロップ撮影

ライカM11では1.3倍と1.8倍のデジタルズーム撮影に対応していますが、光学ファインダーではなく、別売のEVFや背面液晶を使ったライブビュー撮影でのみフレーミングが行えます。

さらには倍率が2種類で固定されているため、厳密に35mm/50mm /75mm/90mmなどの画角で撮影することはできません。

iPhone 13 Pro

その点、EVF搭載のライカQ3であれば、Q2同様に本体のみでファインダー撮影と画角指定が行えるうえ、50mmで撮影したとしてもM10を上回る3000万画素超を確保することができます。

「ライカQ2の50mmモデルが欲しい」という声はずっと聞かれてきましたが、Q3では28mmレンズのまま、M10以上の解像度で50mm撮影が行えるようになることでしょう。

28mm/35mm/50mm /75mm/90mmなどの幅広い画角を実用的な解像度で使えれば本当にズームレンズいらずです。

期待2:手ぶれ補正で6030万画素センサーを安全に使う

iPhone 13 Pro

M11ユーザーから聞こえてくるのが、手ぶれ補正非搭載ゆえにシャッタースピードを稼がないと微ぶれが発生しがちだという声。

これもQ3では心配無用のはず。歴代Qシリーズは手ぶれ補正をしっかりと内蔵してきましたからね。

期待3:USB Type-C端子搭載とテザー撮影への対応

Q2で最も気に入っているポイントの一つが、防塵防滴性能。これを損なわずに、ライカM11同様にUSB端子を搭載することを期待しています。

そしてテザー撮影に対応してくれたら本当に最高。

iPhone 13 Pro

ライカQシリーズのコンパクトボディとAF性能で28mm/35mm/50mm /75mm/90mmなどの幅広い画角を変えながら、Macに接続してのテザー撮影が行えれば、プライベートどころか仕事用の撮影機材としても使えますからね。

軽量、コンパクト、そして堅牢で、レンズ交換いらず。これが実現されれば、ソニーやキヤノンよりもコスパの良いスタジオ撮影システムがライカで組める日が来るかもしれません。

懸念:ライカQ3強すぎません?

iPhone 13 Pro

と、ライカQ3に対する期待を書き連ねましたが、誇大妄想的な要素はなく順当な予想の範囲には収まっていると思います。

しかし、その一方で「本当にそんなカメラ出るの?」という不安があるのも事実。

だって本当に上記のようなライカQ3が出たとしたら、M11やSLシリーズへの需要を結構な割合で食ってしまう気がしませんか?

…でも、ライカはそういうカメラを出してくれるメーカーのはず。

レンズ交換型のM型とSLシリーズには、レンズ一体型のQでは選べない幅広い選択肢があります。MレンズのコンパクトさとMFならではの使用感、SLレンズの脅威的な描写力と堅牢性はいずれも魅力的ですからね。

MとSLの中間に位置する最強のオールラウンダーとして、Q3に期待したいと思います。


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