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私は私で大丈夫

社労士の仕事を始めて15年、この間に溜まってきた紙の保管書類。ここ最近貯めに貯めたそれらを片っ端からデータ化し、シュレッダーにかけている。今日現在どれだけのゴミを出してしまっただろう。
自然さん、ごめんなさい。


「ウィーンウィーン」目の前でシュレッダーの機械が大声でうなる。
1枚1枚の紙が木っ端みじんに引きちぎられていく。まるで、私の生において長年貯めてきた膿を出している感覚だ。
仕事においてもプライベートにおいても、自分の軸となるものを見つけたからか、今はとても軽やかな気持ちでいる。


『どれだけ遠回りしてきたのか‥』
紙をシュレッダーにかけながら、私はポツリとつぶやいた。
ここに辿り着くまでどれだけの時間を要し、どれだけの経験をしてきたのだろう?考え出すと、哀愁漂う風景を一人背負ったフレームの中に納まることになるので、勇気をもって自分に伝えてあげる。

『無駄なことなんて何もない。私の時間と経験は、宝箱にそっと終おう。それを胸に抱きしめ、どれだけあるか分からない残りの人生時間を過ごしていこう。』自分との対話を終え、これからの自分に期待をする。
就活、ならぬ終活。


一般的には終活する年齢ではないが、気持ち的には終い支度だ。
年齢なんてただの数字。『どれだけ生きるか?』ではなく、『どのように生きるか?』これが大切だと心から思える。


今までの自分を切り捨ててしまうのではなく、周りから見えていたかつての私と共に、新しい私と手を繋ぎながら、新しい軌跡をつくっていきたい。



そんなことを考えながら、書類を整理、スキャン、シュレッダー、これらの単純作業を日々こなしている。

あちこちに散らかした私を整理、過去の私を宝箱へ入れ、目に見える姿から消し去っていく。すべてを私の内側に整える。


今までの私もわたし、これからの私もわたし。
植物、香り、絵、写真、文章を書くこと、それらをワクワク楽しむ新しい私を追いかけまわしていきたい。

内側の源泉から湧いてきた言葉。
『私はわたしで大丈夫。』


ありのままの自分に出逢えた人生にありがとう。
一度は、生まれたこと、生きていること、自分の存在の全てを否定したが、今の私は当時の私とは違う。
産んでくれた母親に感謝をし、この地球に産まれた奇跡を祝い、今自分がここに存在していることを味わい尽くしていこう。

私は、わたしとの日々の暮らしを愛し、この一度の生を生き切りたいと思う。

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