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たまごの選び方

完全栄養食といわれる卵。
どんな料理にも使いやすく、味をまとめてくれる存在。
毎日使いたい食材だからこそ、どんなたまごを選ぶかはとっても大切。

卵選びのポイント!

結論


『平飼い』で『飼料』にこだわった『有精卵』がベスト。
だけど、なかなか入手できないから、まずは『平飼い』から始めてみよう。

飼育方法

たまごを産む鶏がどんな環境で育ったかはとっても大切。
『平飼い』のものを選ぼう!

日本の養鶏所の約80%は狭い鶏舎でのケージ飼いをしている。蜜状態での生活でストレスもたまり病気になりやすい。隣の鶏をくちばしでつつき、傷跡から菌が侵入し感染症にかかることもある。1羽でも鶏インフルエンザがでると全数殺処分となり、養鶏所にとっては大きすぎる打撃。そのため、感染症予防の大量の抗生剤を飼料に使わざるを得ない状況。
一方、平飼いはのびのびと生活しているため、ストレスが少なく、病気にもなりにくい。そのため、抗生剤が少なく済む。よい飼料を使っていることも多い。(「平飼い=全てエサもいいで」はないので確認は必要)

飼料

『遺伝子組み換え作物』『抗生剤』不使用の『自家配合飼料』がベスト。

パッケージに飼料へのこだわりがあるものが好ましい。ただ、抗生剤に関してはある程度の規模の養鶏所になるとヒナの段階でワクチンのようなものを摂取するのはもう避けられないこと。小さくまじめにやっている養鶏所を選ぶしかない。

また、ビタミンEやヨード(海藻類)を強化した飼料与えるとそのような成分の多いたまごになる。(鶏の体はとてもシンプルな構造で、鶏に与えられた飼料は直接たまごに反映される。)ただ、それらのサプリメント的な飼料の原料は遺伝子組み換え作物だったりするので確認が必要になる。

有精卵/無精卵

有精卵は生命のパワーをもっている。入手できたらベストだけど、こだわりすぎなくてok!

有精卵…雄鶏と雌鶏が交尾をしてできるたまご。温めればひよこになる。
無精卵…交尾をせずに雌鶏が生むたまご。ひよこにはならない。
    スーパーに並んでいるたまごのほとんどが無精卵。

鶏は交尾をしなくてもたまごを生む動物。鶏にとってのたまごは人間でいう「出産」ではなく「排卵」。鶏の月経周期は1日のため、整った環境であれば1日1個のたまごを生む。

有精卵の方が栄養価が高そうに感じるが、有精卵/無精卵に栄養の違いはほぼないといわれている。

また、有精卵と表記できる規定としては
「雌鶏100羽に対して雄鶏5羽以上の割合で、平飼いもしくは放し飼いなど、自然交配可能な環境で採卵されたもの」となっている。
雌100羽に対して雄5羽を自由に飼っている状態。何もしなくても1日1個たまごを生む鶏。有精卵として販売できるたまごの1個1個すべてが有精卵かどうかはわからない。(割った後、黄身の部分に4ミリ程度の白い胚が確認できれば有精卵。)

栄養価はほぼ変わらないとはいえ、生命のパワーをもっているという点で、私的には有精卵がすごく気になる。けれど有精卵は1個100円など、高額。こだわりすぎて日々の生活にたまごを取り入れにくくなるくらいなら、そこは根詰めすぎずでいいかなと思う。

黄身の色

鶏が食べたものの色で黄身の色も影響される。飼料にパプリカなどを混ぜれば、黄身がオレンジがかったたまごが生まれる。色が濃い方が味や栄養も濃いように思えるが、関係ない。逆に自然な飼料で育ったたまごは淡いレモン色。黄身の色は参考程度に。

殻の色

殻が白いたまごと、赤茶っぽいたまごがあるが、これは単純な品種の違い。なんとなく色がついている方が栄養がありそうなイメージがあるがそうではないので、特に気にせずでok。

めりはりポイント

『平飼い』で『飼料』にこだわった『有精卵』がベスト。
だけど、なかなか入手できないから、まずは『平飼い』から始めてみよう。

「ベストなたまごを入手できないからたまごはなかなか食べられない」となるくらいなら、身近で買える『平飼い』のたまごから始めてみよう。
たまごは日持ちするものだから、ベストなたまごを見つけたら多めに買っておくのも◎

『平飼い』で『飼料』にこだわった『有精卵』のたまごは10個で600円以上。これまでの10個198円の卵の3倍・・・と考えると高いけれど、そもそも完全栄養食のたまごが1個20円というのが破格だったのでは?と思う。
1個60円・・・・たまごはメインになりうるのでお肉などと比べたら打倒な気もする。そんなことも考えて、たまごの質を1個ステップアップしてみることから始めよう。

不妊治療中、「卵子の質」については嫌というほど勉強した。ストレスのない環境で、よいものを食べた鶏のたまごの方が質がよいのは明確。
「このたまごを生んだ鶏は、心穏やかに過ごせていたかな?」というところに想いを馳せてたまごを選びたい。

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