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みちのく潮風トレイル コースガイド 3/50 洋野町 種市駅~陸中中野駅

こんにちは。岩手県宮古市を中心に、みちのく潮風トレイルや三陸ジオパークのガイドをしている人です。ゲストハウス3710というゲストハウスもやっています。宿泊に限らず宮古市に来たらぜひお立ち寄りください。

この記事は、みちのく潮風トレイルの詳細なルートガイドです。全線を50セクションに区切って紹介します。
実際に全線を往復した経験と知識に基づいています。基本的には南下(SOBO)での紹介をしていきますが、分かりづらい場所などは、なるべく逆向きからの写真も織り交ぜて紹介しています。
基本的にはセクションハイクを想定した情報を提供しています。テント泊の情報は、公式のデータブックやトレイルサポーターの情報が参考になりますので、あまり掲載していません。(公式にテントを張っていいと認められている場所は紹介を入れることがあります)

2つの記事は無料記事にしていますので他の記事を購入するかどうかの参考にしてください。
・北のスタート1番目の八戸セクション
・最後の50番目の相馬セクション

それ以外の記事は有料記事となります。
また、各記事の序盤だけはお試しで無料にしていますので、続きを読む際には課金をお願いしています。

記事は一つずつ購入だと1記事あたり200円です。また、全線の50記事をセットにしたマガジン形式で一括購入も出来ます。一括購入の場合には5,000円に割引していますので、一記事あたりは約105円となります。
購入済の記事がすでにある場合も、一括購入は必ず5,000円です。

みちのく潮風トレイル全線コースガイド(有料記事)↓

みちのく潮風トレイルの基本的な情報を知りたい場合は、先にこちらの記事をお読みください。無料記事です。

また、実際に歩く際には、必ずみちのくトレイルクラブの注意情報に目を通してからスタートしてください。工事による迂回路の最新情報などが掲載されています。

(この記事は2022年8月時点での情報で書いています。あくまで記載の情報は目安として、各自の自己責任にて充分な調査や計画のうえで行動に臨んでください。記載内容の正確性や、記載内容を参考にしたことにより生じたトラブルや事故等について、当方は一切責任を負いかねますのでご了承ください)


0. このセクションの概要

今回は、岩手県洋野町、種市駅から陸中中野駅までのセクションです。

ほぼ舗装路のルートで、民家が近く、ルートの多くの場所で海を見ることが出来ます。海を満喫できる度合いは、トレイルルート全線の中でも随一です。
洋野町は、ハイカー向けのサポートを増やしていこうとしています。
標識類の整備も進んでいますし、民間のサービスも増えています。
種市駅の周辺を除くと、商店と宿泊施設の数は少ないですが、高低差もほとんどないため、とても歩きやすいエリアで、入門者向けのルートです。

ただし途中の有家(うげ)駅付近の浜は、満潮と波の高さに注意が必要です。波が高くなると歩けなくなり、長い迂回が必要です。
また、陸中中野駅から、次の久慈市のセクションに入るところでは"Koge River"の渡渉ポイントがあり、そこも多くの場合は迂回が推奨されます。高家川を迂回する場合は、陸中中野駅も通らない長い迂回ルートを使う可能性が高くなります。
その二つの迂回路には注意が必要ですが、全体的には、とても歩きやすいエリアです。

  • 距離:約20km(迂回路を使用した場合はもっと延びます)

  • 最大の標高:約90m

  • 所要時間の目安:4~5時間(迂回路を使用した場合はもっと長くなります)

  • 難易度:とても易しい(高家川の渡河を除く)

  • 公共交通機関のアクセス:とても易しい

  • 宿泊施設:少ない(種市駅周辺と宿戸駅周辺のみ)

  • キャンプ地:あり(種市海浜公園キャンプ場)

  • 飲食店:少ない(種市駅周辺と、きのこの駅に限られる)

  • 商店:少ない(種市駅周辺を除くと、とても少ない)

■種市駅~宿戸(しゅくのへ)駅

今回のセクションのスタートは、種市駅です。
駅前には無料駐車場があり、近くにはスーパーや宿泊施設もあるため、拠点にしやすいですね(ハイキングマップブックN→S 54.07)。

駅前にあるこの像は、洋野町のシンボルキャラクター「ダイちゃん」です。南部潜りのダイバーの恰好をイメージしています。

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