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活動自粛中でも成長できる理由3選【少年サッカー】


「あなたはどんな選手になっていますか?」


あなたのお子さんに一度質問してみてください。

活動再開後、

「あなたはどんな選手になっていますか?」

新型コロナウィルスの影響で家の中で過ごし日々が続いています。

体を思い切り動かす機会を奪われ、我が子が以前のようにプレーできるのか心配になりますよね。

そこで、活動再開後にお子さんがなっていたい選手になれるように、このような状況でも取り組めることを3つに厳選して紹介します!


✔この記事の信頼性

「S☆パパ」ってこんな人

・特別支援学校の先生
・少年サッカーコーチ(15年目)
(前チーム:愛知県大会上位常連、R2年4月~新チーム)
・子どもの指導人数3000名以上
・3児のパパ(長男小6、次男年長、長女年中)
S☆パパの自己紹介(詳細)はこちら

《所有免許》
1.小学校教諭免許中
2.中高保健体育教諭免許
3.特別支援学校教諭(知的・肢体不自由・病弱)
4.D級コーチライセンス(サッカー)
5.キッズリーダー(サッカー)
6.4級審判免許(サッカー)…新型コロナで研修会がないため「予定」
7.防災士 など


今回の記事では

・目的・目標の設定(見直し)
・ボールの基礎コントロール
・プレーイメージ

をポイントに自宅で練習することを推奨します。

この記事を読むことで、活動再開後にお子さんがなりたい選手に近づくことができます。

✔記事の内容
◉目的・目標の設定(見直し)
◉ボールの基礎コントロール
◉プレーイメージ
◉まとめ
◉おまけ(所属チームの現在の活動)

1.目的・目標の設定(見直し)


日常的にサッカーをする「目的」「目標」を確認している選手はどのくらいいるでしょうか?

「あなたのチームの目標は?」と尋ねると、「優勝!」というお子さんもいるかと思います。

(目的と目標が混在しているケースが多いです。簡単に説明すると、目標は「目的を達成するための道しるべ」、目的は「到達したい的(ゴール)」になります。詳しくは、言葉の意味の違いを調べてみてくださいね!)

「その目標(目的)を達成するためにお子さんは行動できていますか?」

活動自粛前のお子さんの様子を思い出してみてください。

登校→下校→宿題→サッカー→お風呂→睡眠

の繰り返しにはなっていないでしょうか?

時間の余裕がないと、ある意味では「こなす」毎日になりがちです。

そんな毎日だと、「目的・目標」を見失いがちになります。

再度、この機会にお子さんと一緒に、サッカーをする目標や目的を再確認することはとても重要なことだと思います。

それは、なぜか。

「今すべきことが明確になるから」

(人によっては、目の前のことに無我夢中に取り組んでいたら、いつのまにか何らかのポジションを得ることができていることもあります。)

明確になることでお子さんは「そのために、何ができるだろう…」と考えられるきっかけをつかむことができます。

あなたが何かできるとしたら、お子さんの思いに興味をもって聴くことです。

お子さんと一緒に今後の目標を再確認して、サポートしていきましょうね!!


2.ボールの基礎コントロール


例えば「基礎」を、ボールを「止める」「蹴る」「運ぶ」「奪う」と仮定したとき、どの練習であれば今このような状況でもできますか?

今は、どこのクラブチームも活動自粛中だと思います。

そうなると、自宅の駐車場、家の中等でボールを触っている子も多いと思います。

さて、さきほどの質問に対する結論としては、「全部」できます。

ただ、「工夫」と「我慢」が必要です。

「工夫」…狭い場所でも練習ができるようにする工夫
「我慢」…狭い場所や家の中でボールを触るヒヤヒヤに対する我慢。笑


実は、素足でボールをコントロールすることは、足の指を使い踏ん張る動作に繋がり、運動神経の発達の視点から捉えても効果があります。

(運動神経という言葉は厳密には違いますが、分かりやすくするため使用しています)

余談ですが、気を付けの姿勢で立っているときに、重心がどのように動くか研究したデータがあります。

その研究では、運動神経が良い人は重心移動の幅が小さく、移動が少ない。一方で、運動が苦手な人は、重心移動の幅が大きく、移動が多いと記載されていました。

この結果から、足の指を使い、全身を支えるために指を使う経験がポイントになっているかと考えられます。

以上の視点からも、裸足でボールをコントロールすることは効果のある練習になりそうです。

また、狭い場所や家の中でボールを触る場合、どこかにぶつけてしまうと壊れるプレッシャーと、あなたに叱られるかもしれないプレッシャーのもと、「ぶつけないように」とほどよい緊張感の中で練習することができます。笑

(各ご家庭の判断でお願いします…責任はとれません。実際我が家では、「ど~ん!」「ばしゃ~ん!」とヒヤヒヤです。笑)



3.プレーイメージ


きっと、ほとんどのお子さんがYouTubeやテレビで、サッカー選手の動画を観ていることが多いと思います。

「このプレーすげ~!!」

「僕も(私も)こんなプレーしてみたい!」

「どうしたら、こんなプレーできるんだろう!?」

とワクワクしながら動画を観ることが練習へのモチベーションにつながります。

また、その動画を観ることで、

自分がそのプレーをしているイメージをもつこと

ができます。

そのイメージが、非常に大切です。

例えば以下のような視点で観られると収得しやすくなります。

・ボールに対して足はどこについているか
・ボールタッチ前にどこを観ているか
・体の向きはどうか
・どの部位で、どのようにボールを触っているか
・タイミングはどうか  など


お子さんが、憧れるプレーを細かく分析するクセをもっていると、今後の成長が変わってきます!

ただ、始めからこのような「観る視点」をもってプレーを分析することは、子どもには難しい場合があります。

その場合は、あなたが興味をもって一緒にプレーを観ながら、

お子さんが気づけるように

「これ、すごいね!どうやってやって、やってやっているんだろ?」

等と質問をしてみるといいと思います。

そして、前述した通り、自宅の駐車場や家の中でも、練習ができるようであれば練習します。


4.まとめ


今回は、

①目的・目標の設定(見直し)
②ボールの基礎コントロール
③プレーイメージ


をキーワードに書いてきました。

…体力は?となるかもしれません。

昔は、サッカーは走れれば負けない!とよく聞きました。

そんな中、少年サッカーの現場でも根性論で育った指導者のもと、グランドを何周も、何時間も、走らせているチームがあったことは事実です。

確かに、走れないよりは、体力があり走れる方が試合で活躍できると思います。

ただ、体力は後からでもトレーニング効果は期待できます。

しかし、いわゆる「巧みさ」の習得は9~12歳が最大期(9歳より前も効果的)と言われています。

(これは、「スキャモンの発育発達曲線」を根拠にしています。ただ、この論文はかなり古いため、現代の子とは多少異なるかもしれません。しかし、全体像としては、現代の子にも通用すると考えいます)

この時期に、ボールコントロールの巧みさを習得することがとても重要です。


好きなことを、ゆっくりコツコツ続けているうちに

いつの間にか、速く正確にできるようになります。

「一生もののスキルを身につけられる、限定的な時期」です。

ぜひ、「狭い範囲でもできるボールコントロールの巧みさ」を、お子さんとともに磨いていってくださいね!



5.おまけ(所属チームの現在の活動)


息子たちが所属するチームでは「BAND」というアプリを使って、コーチがアプリ内に自主練用の動画をあげて自主練に取り組みやすい環境にしています。

昔なら考えられないクラブチームのあり方です!

そして、各々の選手が自主練をした様子や成果を動画にあげます。その動画を観たコーチがコメントをくれます。

これは、選手のモチベーション維持につながっていると思います。

活動自粛でみんなが集まれない今でも、選手にできることは何かを真剣に考えている総監督、オーナー、コーチに深く感謝します。

あ、自分もそのチームのパパさんコーチでした。笑

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