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2020年4月の記事一覧
いつかの自分であり、ときたまでてくる自分
川上未映子さんの「すべて真夜中の恋人たち」を読んだ。
わたしは確かに入江冬子さんの苦しみ、やるせなさを経験したことがある。
仕事仲間の聖が冬子に放った言葉が、突き刺さる。
「楽なのが好きなんじゃないの?他人にあんまりかかわらないで、自分だけで完結する方法っていうか。そういうのが好きなんでしょ。要するに、我が身が可愛いのよ。」
会話の途中でだまってしまう。
言いたいことが言えない、自分の気
川上未映子さんの「すべて真夜中の恋人たち」を読んだ。
わたしは確かに入江冬子さんの苦しみ、やるせなさを経験したことがある。
仕事仲間の聖が冬子に放った言葉が、突き刺さる。
「楽なのが好きなんじゃないの?他人にあんまりかかわらないで、自分だけで完結する方法っていうか。そういうのが好きなんでしょ。要するに、我が身が可愛いのよ。」
会話の途中でだまってしまう。
言いたいことが言えない、自分の気