見出し画像

助産師の長いつぶやき

産後の赤ちゃんの相談ベスト3「いつ乳」

100smile助産師です。
4月から始まったオンライン両親教室に参加いただいたママパパでLINE公式アカウントに登録いただいた方には生後2か月までLINEにてモニターとして無料相談をさせていただいています。
その中で特に多かった【産後の赤ちゃんの相談ベスト3】についてお話いたします。
今回はその1回目「いつ乳」についてお話いたします。

【原因】
赤ちゃんが退院すると徐々におっぱいは分泌し始めミルクも沢山飲むようになり、それに合わせて空気も沢山飲み込むようになります。

赤ちゃんの胃は大人に比べて縦長で下部食堂括約筋が弱くぎゅっと閉じていない為ゲップが出やすい半面逆流もしやすいという特徴があります。これがいわゆる「いつ乳」
(溢乳)というものです。

ママは口から母乳やミルクを吐き戻したとなると心配ですよね。せっかく飲んだのに悲しい!病気?臭くて酸っぱいにおいがする!ヨーグルト状に固まっている!洗濯も増える…等々

しかしこの「いつ乳」は赤ちゃんに良く見られる現象で、体重が増加していて、日に何回も噴水状に嘔吐するのでなければ心配いりません。成長とともに自然に改善していきます。

【対処法】
いつ乳は飲みすぎた時、満腹時腹這いになった時、おむつ交換で足を高く持ち上げた時、ゲップ不足の時、ゲップをさせる時、背中を強くたたきすぎた時等に起こりやすいので気をつけてください。吐き戻してもケロッとしていればまず問題ないでしょう。

ちなみに哺乳瓶で哺乳している赤ちゃんは空気を飲みやすいので大きなゲップが出て、母乳の赤ちゃんで乳輪部まで深くくわえ吸着できている赤ちゃんは空気をほとんど飲まないのでゲップは出にくいか出ないことが多いです。このいつ乳は個人差があり、多い赤ちゃん少ない赤ちゃんいろいろです。

もし日に何回も噴水状に嘔吐する・赤ちゃんの体重の増えが少ない(生後3ヶ月までは25~30g/日増えていると良い)など気なる場合は出産した病産院や小児科でご相談ください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?