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「コーチングスキルを使えるようになる」ことと「コーチになること」の違い

私は銀座コーチングスクールという場所で講師を務めさせていただいています。そのため、コーチングスキルを一通り学んだ方から、「どうやったらクライアントを獲得できますか?」という相談をよくいただくのですが…。


スクールで学べる事

これはどこのスクールでも同じことだと思いますが、スクールで学べることは「コーチング」というコミュニケーションスキル、人の深層心理や思考パターンなど、技術としての方法論から学術的な知識まで、これが基本と考えて良いでしょう。
それに加えて、「コーチとしての姿勢」として人間力や倫理観、非認知能力を持っている必要があるよと言うところまでは学べますが、「コーチとしての姿勢」については講座を受ければ身につくわけではなく、各自で能力開発していかなければいけない部分です。


スキルを学ぶことよりも大切な事

スキルは講座で学び、練習を繰り返すことである程度できるようになります。しかしながら、コーチングのスキルやその他の知識が身に着けば、コーチとしてクライアントをサポートできるようになるわけではありません。

何故かというと…
コーチングとは、クライアントが何かに挑戦したり、大きな壁を乗り越える時に、伴走者としてクライアントの側を走る人だからです。
つまり、コーチ自身も大きな壁を乗り越えた経験(もしくは今それにチャレンジしている最中)がある人じゃないと、本当の意味での伴走ができません。

皆さんは、視覚障害者のマラソンをみたことがあるでしょうか?
視覚障害者のマラソンには隣で一緒に縄を握り伴走してくれる人がいます。もしその伴走者が選手がこれから挑もうとしている42.195キロを完走したことがなかったら?もしくは完走出来るだけのトレーニングを積んでいなかったらどうなるでしょう?想像にたやすいですが、それでは選手に伴走できないどころか、選手の足を引っ張る結果になってしまうかもしれません。

コーチはクライアントよりも大きな壁を乗り越えた経験が必要か

ではコーチは、クライアントが乗り越えようとしていく壁と同じ高さの壁、もしくはそれよりも大きな壁を乗り越える経験がないとサポートすることはできないのか?

答えは「必ずしもそうではありません」

そもそも、人それぞれが挑む壁は、その人にとってどのくらいの高さがあるかどうかが重要なので、他者と壁の比較をするものではありません。

身長2mの人が望む3mの壁と、
身長1.5㎝の人が望む3mの壁では、超える人にとってその難易度ははまるで違います。
つまり自分にとって高い壁と、そこに向き合った経験があるかどうかが大切です。そんな経験があるコーチは、とても魅力的に輝いて見えます。

コーチになるために…

コーチとして活動するためには、スキルを磨くことは(呼吸をするように)当たり前のことですが、それにプラスして、

自己成長に取り組む、
挑戦する、
困難に立ち向かう、
諦めない、
自分を信じる、

自分自身に対してそんな取り組みを経験している人がコーチとしてクライアントからの信頼を得ることができるようになります。
皆さんはコーチとして今、どんな挑戦をしていますか?









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