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手書きの地図と初恋

こないだの月曜日に小二の娘が、地図を持って帰ってきた。
クラスメイトの男の子が書いた手書きの地図で、学校から自宅までの道順が書いてあった。
「おうちに、遊びに来てって書いてくれたの!」
「子供たちの大作戦だって!」
しかし、娘よ、歩いていくには遠いよ。子供だけで行かせられないよ。
という親心を飲み込みつつ、
「へぇー!ご招待してもらったんだぁ。素敵ねぇ。」
と言った。そして、相手の男の子のママにはLINEで
「小二とは思えない熱烈なご招待の地図を娘が持って帰って来て感激です。」
と画像付きで送った。

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何しろ、
「土曜日はお父さんは仕事でいない」
という一文まで入っていて、胸がキュンとしたから。

男の子のママからは
「読みづらい地図持たせちゃってゴメンね。いつか遊びに来てね」
って返信が来て、それでこの件は終わったかに思えた…。

そして、土曜日が近づいてきて、私は考えた。
「地図の通り行って辿り着けるかやってみよう」
大人同士は社交辞令だけど、『子供たちの大作戦』は本気のはずだから。

土曜日、地図を手にした娘を助手席に乗せ、スタート地点の小学校へ。目印で書いてくれていた工場や信号やコンビニを通り過ぎて、どんどん男の子の家に近づいていった。
その地域の公民館に車を停めて、男の子のママにLINEしてみた。すると
「そこは家のすぐ近くだよ!本当に来てくれて嬉しい。」
とのこと。おお、辿り着けてる。あと一歩だぁ。
ほどなく満面の笑みの男の子が自転車で現れて、家までの仕上げの道案内をしてくれた。娘はといえば、大興奮で、車に積み込んでいる自転車に乗ってついて行くと言った。

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 後ろから二人を追いかけながら思った。
「初恋かよ!」
(三村マサカズ風)

娘よ、男の子の背中に何が見えたかい?


私の背中を押してくれた記事はコレでした。




ハトちゃん(娘)と一緒にアイス食べます🍨 それがまた書く原動力に繋がると思います。