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ことばにできない言葉

他人と比べる人生なんていらない。
そんなこと考えないで生きてきた。
でも子どもと生きてきた人生の中で、なんだか切ない言葉を聞いた。

自分の周りには自分以下の人間はいない気がする。
周りはいとも簡単に成功し、その先も大きな挫折もなく順調に生きている。
自分だけ...なんて思わないけど、いつの時も世の中は不平等だ。

確かにそうだと思う。
子どもが中学生の時、道徳の授業で頑張っても報われないことの方が多いと発言した。周囲の反応は冷たかったらしい。
大人の世界の当たり前が、子どもの世界では通用しない。
そして、子どもらしい子の方が上手に世の中を渡っていく。

他人と比べたって仕方ないこと、手に入らないことくらい誰でも知っている。
だから自分をどう生きるかなんだ。
そうだね、冷静なときならそう思うよ。

でもそんな言葉はいらない。
だって分かっているから。

分かってても、どうしようもなく辛くなる時だってある。
じぶんの人生に嫌気がさす、そんな瞬間が。

どんな言葉も必要ないけど、自分を支ええる言葉は必要だ。

誰もあなたの人生を代わりに歩くことも、背負うこともできない。
ただあなたを心から愛おしく思い、精一杯応援している人間はここにいる。

なんの力にもなれない。
たくさんの葛藤をかかえても、力尽きそうになっても
そこにいて欲しい。
少しだけでも笑えるようになったら、諦められるから。
そして妥協できるようになるから。
負けてると思ってもいい。
素晴らしい人生を歩けなくてもいい。
ただ、普通でいい。
もう、そのままでいい。

自分以外の人間の中で生きている限り、どこにいても比べることから逃れることなんてできないから。
力のない私は、ただそのままのあなたを受け止める。

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