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作業機能障害について

今日は作業療法の対象について考えてます。

作業療法の対象は「ハンド」「認知症」「高次脳機能」「ADL」「IADL」「環境調整」など幅が広いです。

疾患や問題点は異なりますが、共通しているのは上手く作業遂行が行えていない状態だと思います。対象は幅広いですが、作業療法の目指す先は対象者が作業的存在になることです。

作業療法士は対象者が作業が出来ることを通して、作業的存在(作業をすることで、自分自身の存在が決まること)になることを支援しています。

作業がうまく行えていない状態を作業機能障害と言い、作業機能障害の改善が作業療法士の役割だと思います。

作業機能障害の4種類について簡単に説明します。

①作業疎外

作業をしているが、その作業からは何も得られないような場合

例:与えられた仕事や日課をこなすだけ・漠然と通う学校など

対処法:作業の探索・没頭できる作業の発見・面接など

②作業剥奪

自分の意思を考慮されず、外的に自分の作業が奪われる場合

例:身体障害で活動を制限される・コロナ禍で仕事・趣味が制限

対処法:環境調整・自助具・協力体制の強化

③作業周縁化

何か作業は行っているが、その作業は些細な価値しかない場合

例:自分自身も満足せず、誰からも感謝されない仕事や家事など

対処法:交渉・マネジメント

④作業不均衡

作業のバランスが損なわれている場合

例:働き過ぎ・休息時間が多く退屈・趣味時間がないなど

対処法:生活指導・作業の調整・優先順位の調整


作業療法の対象者が現在どのような状態なのか評価することが必要です。また、状況に応じて介入方法も変わります。

作業機能障害の評価では「CAOD」という評価があります。

今回は作業療法の対象と目的・作業機能障害について簡単にまとめてました。それでは。



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