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お城にオモイを馳せてみる

お城や神社にはたくさんの思い出があります。
というのも、おばあちゃん家が京都にあったので、小さい頃から京都には
よく里帰りしていました。その縁で大人になってからも京都が大好きで
よく訪れ、初詣は毎年京都の八坂神社で年越ししていました。
その頃から神社・お城に興味を持つようになり、色んなところに出かけました。ふとその当時、先輩から言われた言葉を思い出しました。

「昔の人が建てた神社やお城が、今もそのまま残っていて、
そこに私たちが訪れることができるのはキセキに近いし、
何百年立っても、その時代の人のオモイを知ることができるのは
ロマンがある。」

写真は竹田城跡に行った時の1枚です。石垣しか残っていませんが、
1番高い所にある石垣は本丸です。
本丸とは城の中心部にあり、最も重要な場所です。

竹田城跡は、標高353.7mの古城山山頂に築かれた山城です。古城山の山全体が虎が伏せているように見えることから、別名「虎臥城(とらふすじょう、こがじょう)」とも呼ばれています。
この地域は、しばしば秋の良く晴れた朝に濃い霧が発生することがあります。この朝霧が竹田城跡を取り囲み、まるで雲海に浮かぶように見える姿から、いつの頃からか竹田城跡は「天空の城」と呼ばれるようになりました。

初めて訪れたのは5年以上前になります。
少し前に「天空の城」と呼ばれる絶景があるのを見た時でした。
この世のものとは思えないきれいな雲海を見て、
すぐさま電車で行ける経路を調べ、向かいました!!

電車を乗り継ぐこと3時間くらいでしょうか。最寄り駅に到着です。
早く行きたかったので、最短登山ルートを選びました。

駅から見上げると、うっすらと石垣が見えているので、何とか石垣からの
景色を見たくてたまりませんでしたが、なんせ登山道!進んでも進んでも
先が見えません…。

急に道が斜めに険しくなったと思ったら、右側を見渡すと
確実に登ってきた証拠に、きれいな景色が拝めるではないですか。
そこで、少し休憩し登山再開です。

後10分で竹田城跡に到着するという案内板を通り過ぎ、
汗もしたたり落ちながら頂上に到着!
その景色に息を吞みました。

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本来の目的である雲海を臨むには、竹田城跡を見渡すことのできる別の場所に向かわなければならないのですが、雲海が見れなくても
「ここに来てよかった!」と思える素敵な景色が広がっています。
石垣が人の手で作業されたとは思えないほど、きれいに残っています。
そこには先輩の言葉をかりるなら、ロマンを感じずにはいられませんでした。言葉に言い表せすことができず、その場に立ち尽くしていました。



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そこから本丸の方に進み、階段を上がって本丸に立つと、気のせいかもしれませんが、そこだけ空気が変わったような気がしました。その当時の竹田城の様子などは、一切事前に調べたりしていませんでしたが、当時の人はこの絶景を見ながら何を思っていたのだろうと自然に考えてしまいました。
そんなオモイで立っていると、胸がしめつけられるような気持ちになりました。

当時の私は、先輩に言われた言葉を、さらっと聞き流していたかもしれません。いや、聞き流していたでしょう。

その時にはすでに、お寺や有名なお城にも出かけていたのですが、
お寺やお城を作った人のオモイは考えず、ただきれいな景色が見たい、
有名どころに行ってみたいなどの、気持ちだけで訪れていたと思います。
決して興味がなかった訳ではありません。

この時初めて、その時代に暮らしていた人のオモイや、どんなオモイで、
どのように建てられたんだろうと、自然に憧れを抱くようかの気持ちに
なったのを覚えています。お城やその当時の人にオモイを馳せる、
人によって物事の捉え方が違うように、オモイを持つだけで
今までとは違った見方か景色に気づけるのではないでしょうか。
そんなことを感じながら、次はいつ訪れようか期待に胸を膨らませていました。


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