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社会人4年目、2回目の転職をしました。

今回はいつもと違い、生身の私の話を書きます。未来の自分に選択の軌跡を残すためなので、ごりごりのエピソードトークですが、転職の考え方のヒントになればいいなーと思ってます。

先月で2年半働いた会社を去り、次の場所へ行くことにしました。

新卒で入社した会社は社内コミュニケーションのコンサルティングをしており、私は営業〜企画〜プロジェクトマネージャーなど幅広く携わっていました。2社目には個性を活かしたいというビジョンや文化、私の根幹にある『書く』ということ、手触り(反応)のあることを軸に転職をし、Webメディアの編集・ライターとして働いていました。

ちなみに、前回やめたときのブログにはこんなことを書いていたよ。

もちろん業務がまさしくウルトラハッピーの火種なのもあるんだけど、何より好きなのはこの会社の「場の発明を通じてほしい未来を作る」というビジョン。ほしい未来の主語は社員だから、みんなばらばらで、でもそれが良い状態。みんなばらばらだからこそ、たくさんの社員さんに聞くとみんな違う答えを持っていて。
けど、みんな同じで私の作りたい未来と同じだったりするのが、すごく不思議で、惹かれました。

組織がまだきちんと形づくられていない状況で、私も社会人2年目という『仕事』の私が形成されていなかったので、それはそれは、正直きつかったこともたくさん。一番つらかったのは、自分の違和感を押し殺し、自分を否定し続け、声を出せなかったことでした。でも、その分たくましくなったと思う。

書くことという好きなことを仕事にしたので、『好きなことを仕事にする』ことについて気になる方もいるかなと、結論をいうと、私は好きなことを仕事にしない方がよかったなと思っています。仕事の調子が悪くなると、前は逃げ場だった『書く』ことに逃げることができなくなってしまうから。前は好きだったオンライン上にある記事を読むことができなくなってしまったこともありました。

ここで働き続けられたのは、やっぱり同じ船に乗った人たちと一緒につくっている未来が好きだったからだと思います。私の仕事の先にある未来を信じて、ことばを届ける楽しさと組織の中での自分の役割をつくりだして、私がここにいる理由を肯定し続けていました。でも、うまくいかないことだらけで、1年前も転職活動をして内定までもらったこともあったり、怒りが爆発して眠れなくてA4の紙に書きなぐったり。

そして8月くらいにやっぱり自分のできることがこれ以上増えない天井にぶつかり、将来の選択肢の幅が狭くなっていく焦りに駆られ、去ることにしました。理由をすごくシンプルに言うなら、会社の未来は明るいけど私の未来は明るくないから、と、味わい尽くしたから、です。

やめることは悪いことではないと思っているものの、再び転職という形で逃げてしまう自分に愛想が尽きそうになっていたこともありました。

今までの仕事を選んだ理由、やめた・やめたい理由、私にとって何が大切かなどなど、かなーり向き合いました。1年前に転職活動をしていたときは、そのときに持っていた選択肢がしっくりこなかったから、今まで私がとってきた選択すべてを後悔して泣きそうになっていました。そのときを肯定できなかったから。でも、今回は過去を肯定できる選択を得ることができたので、腹が据わったというか、たぶんそういうタイミングなんだと思って、決断をしました。

最後に残った2択は、編集者になるという手段を鍛えるか、『適切に情報を届ける』というビジョンを実現するか、でした。まわりから『とやまゆか=編集・ライター』と思われていることをよく感じていたからそれを信じちゃおうかな、なんとなく編集者への憧れがあったし、最初は前者を選ぼうとしてました。だけど、編集者になった先に何がしたいかが見えず、フリーになりたいのか、そこでずっとオウンドメディアの編集をし続けるのか、と未来を見たときにそれが私の欲しい姿とは異なっていました。

今回も前回もやめたいと思った理由は複数あって、それらは複雑に絡みあっていて、解くのが大変でした。そこでやってみたのが、しらみつぶし作戦。例えば、前職はビジョンに共感できなかったからやめた?じゃあ、それが変われば働けたのか。うーん違う。ずっと同じことをやる未来が見えたから嫌だった。自分のオリジナリティを出すところが少ないからやめたい、じゃあ、それが変われば働ける?うん、それなら働けるかもしれない。と、理由をひとつずつあげて、『もしそれが問題なかったら・・・』を繰り返し、最終的に私がたどり着くのが自分が大切にしたいものだったと思います。これをやると優先順位もつけることができるので、結構おすすめ。

それで、私が辿り着いたのは、手触りがあることと、仕事の先にある未来に共感できること、飽きないこと、自由と規律のバランスが取れたカルチャー、そして私が周りの人を大切にできる状態で在れること。

私が孤独の縁まで追い詰められたときに考えるのは『どうせ私は死ぬんだから、誰かひとりでも幸せにできることをしたい』で、私が何をしているかなんかぶっちゃけどうでもよくて、綺麗事だけど、社会に、誰かひとりに、小さなハッピーをつくれればいい。

私のほしい未来は『カラフルな社会』。それを砕くと『埋もれている個性を引き出し、それを届くべき人に届け、それぞれが活きること』。前の会社の中で私にできることが偶然、編集・ライティングだっただけであって、それは私に固定化されたものではないのかもしれないと思うようになっていました。



11月から株式会社プレイドで働いています。『データによって人の価値を最大化する』というビジョンと私のものは近いし、カルチャーや性善説に基づいた制度など働く土壌も私にぴったりだったのがシンプルな理由です。最終面接まで面接自体が楽しく、自由に話させていただき、終始『私は飽き性です』と言い続けました。なんとなく、しばらくはここにいる気がします。なんとなくだけど。



なんだか最近やっと未来と向き合えるようになりました。今までは霞んでいたというか、苦難も悲しみを見ないようにしていたというか。でも、今はそれらも含めて、未来が楽しみになりました。

こんなことを言いつつも、絶対これからももやもやし続けると思うので、そんな私を引き続きよろしくお願いします。

ちょっとでも、あなたの心にひっかかったら。