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人の成長を阻害する教え方

私は好奇心が旺盛で
結構すぐにいろんなものに興味を示すけれど
あっという間に興味を失うものがほとんどである。


その中でも続いてるものは少ないけど
ずっと何十年も続いているし
努力もコツコツもできると思う。
なので決して飽き性ということではない。


子供の頃は、大人たちに
「堪え性がない」「飽き性」なんて
レッテルを貼られたけど
大人になってよくよく考えてみたら
ただ、自分に合う合わないがすぐにわかる子だった
ってだけだったんだと思う。


そんな私がとあるお稽古事にハマった。


偶然にも知人にそのエキスパートがいたので
早速その人が主催しているお教室に
通う手続きをした。


私はウキウキして
これからそのお稽古が上達して
ワクワクの未来が広がるだろうイメージを
抱いてお稽古に臨んでいた。


家でもそのことばかり考え
お稽古にも足繁く通った。


4.5回通った頃だろうか?
それまでは言われた基本を
繰り返すのに精一杯だったけれど


もうちょっとこうしたい
もうちょっとこう上手くなりたい


そんな向上心が生まれてきた。


知人の師範にそれを伝えてみたら
びっくりする答えが返ってきた。


「セシボンちゃんは十分できてるよ
全然今のままで大丈夫!十分十分♪」


私は怒りが湧いてきた。


なぜに貴様に私の最高到達点を決められなければ
ならないんだ!
なぜ貴様が十分!と決めるんだ!
なぜ貴様が私の限界を決める!!!!


とメラメラと急に怒りが湧いてきて
そのお稽古教室はすぐやめた。
当然知人としての関係性も
滅多に会わない名前は知ってる人に降格した。



指導者として人の限界点を決めるなんて
どう言ったことだ!と非常に腹が立ったが
考え直して、
自分も今後やってしまう可能性もあるという視点から


こういう場合どうしたらいいかを考えてみた。


今現時点ではこれを繰り返すことが
今後の成長にも繋がるから
今はこれを完璧にこなせるようにしようね!
これが完璧にできるようになったら
自ずとこれもできるようになるから
そしたらまたその時一緒にどうしたら上手くなれるか
最善方法を考えよう!!!


みたいなことを言ってくれたら
私はすごく希望を持てたかも知れない。


そう、私は自分のへっぽこを
これ以上の成長がないと
遠回しに烙印を押された感じになったんだ。


せっかく夢中になれるものに出会えたのに
勝手に限界を決められて
未来を潰された気持ちになった。


指導者としてはここはかなり
気をつけるべきだなと感じた。
今ではありがとうだけど。



その後、全く別の師範に偶然に出会えて
私はコツコツと小さいけど成長を重ねている。
私の未来を信じて
一緒に成長を楽しんでくれる師範に出会えて
私はとても嬉しい。

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