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上手いとか下手とかじゃなくて

ちょっと前にいろんなアーティストさんが
出演するライブに行ってみた。


最初からずっとみていたのだけど
ちょっと気づいたことがある。


演奏はそりゃ舞台に立つくらいだから
私がとやかく言えることではないし
音楽の質に関しても
何も意見はない。


が、とあるミュージシャンが登場して
音楽が始まった時に
私は一気に舞台に集中したのだ。


それまでも演奏も歌も聞こえてたけど
そうじゃなくて
私の中に浸透していった。


なんだこの感覚、っておもいながらも
私の意識は完全に舞台に向けられた。


あっという間に終わって
1時間にも満たない内容だったけど
私はすごく充足感に満ちていた。


そのあとも次々と
アーティストさんがでては
演奏し歌を歌うけどさっきのような高揚感は
戻ってこなかった。


うまいとか、下手じゃない。
だってみんなうまいんだもん。


じゃ、さっきのなんなんだったんろう。って
舞台から流れてくる音楽を聴きながら
私はずっと考えて、一つの結論に
たどり着いた。


そっか、私はさっき連れていってもらったんだ。
ちゃんと舞台の上に連れていってもらったんだ。


一緒に演奏に入れてもらったんだ。


その人以外は
ずっと置いてけぼりだった。
自分の世界の中で演奏をしていたから
ただ流れてくる音楽をBGMのように聞いてたけど
一緒に連れていってくれた人は
演奏を私ごととして捉えることができるように
私も演奏の一部だと思えるように
巻き込んでくれたんだ、と思った。


これが感動ってことなんだなって思った。


うまいとか下手とかじゃなくて
超一流のミュージシャンって
そっか、今いる場所からどこかに
連れだしてくれるんだな。と思った。










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