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人生一度は見てみたい!精緻な幾何的芸術、箱根『寄木細工』

皆さん、『寄木細工』という伝統工芸をご存じでしょうか。
”見た事ない?” ”何のこと?” ”どうやって作ってるの?”
といったように、私も関東に引っ越すまでは『寄木細工』に関してほぼ知識の無い状態でした。
ただ、一度見たら手に入れたくなってしまうほど、とても奥深く何時間見ていても飽きない伝統工芸品です。
うっとりと惚れ惚れの繰り返し。。

私は、購入するのみではなく、作成体験までして来ちゃいました。
今日はいつまでも人を魅了し続ける、
『寄木細工』について紹介しちゃいます。

『寄木細工』って何なの?

『寄木細工』(よせぎざいく)は、神奈川県小田原市および箱根町で作られる寄木の工芸品です。
なんと、約200年前に箱根の畑宿で石川仁兵衛(いしかわにへい)が始めたといわれています。今でもその模様は、モダン柄として通用しそうですから、約200年前って…驚きですね。
名前の通り、様々な種類の木材を組み合わせて作られます
木材って木の種類とか、カットする場所によって材色や木目が違いますよね。それが『寄木細工』には重要で、それぞれが持つ異なった材色や木目を生かしながら、木材を寄せ合わせて、精緻な幾何学文様を作り出します。
木材を組み合わせたブロック(種板 「たねいた」と呼ばれる)を、薄く削って作品にペタッと張り付けたり(「ヅクばり」という技法)、ブロックをそのまま加工したり(「ムクづくり」)して作品にしていきます。

以下は、わかりやすい『寄木細工』の説明です。(3分程度)


現在のデザイナーも必見な、その文様とは?

寄木細工で、まず注目してほしいのは、文様の美しさとその多様さ。
その幾何学模様は、全て職人が一つ一つ木を削り、
木片を組み合わせる手仕事で生み出されます。
コンピュータの幾何学模様とは異なり、自然の柔らかさを感じさせる作品です。
なんと文様の数は、100種類以上にも及ぶのだそう。。驚きです。
縞(シマ)、市松、紗綾型(サヤガタ)、麻の葉、マス、矢羽根、青海波…など、かねてより日本の伝統文様として親しまれてきた縁起の良い柄たちが揃います。
文様それぞれに意味を持つそうで、
お気に入りの柄を見つけるたり贈り物に送るものピッタリですね。
各工房で、オリジナル文様を持っていることが多いそうなので、
ぜひそのお店でしか購入できない作品にも注目してみましょう。

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不思議な秘密箱って?

『寄木細工』の代表的作品といえば、秘密箱。
その名前でも魅了されます。
宝石や硬貨などの貴重品を泥棒などから隠すために作られた秘密箱、
秘密のものを隠す箱、、、なので、なかなか簡単には開けられません
そうなんです。秘密箱は、内部や表面に仕掛を施してあり、
一定の操作を行わないと開かないように作られてます。

なかなか開かないからくり箱の技術は、19世紀末半ばに海外で、(黄燐の)マッチの自然発火を防いだり、マッチを子供がふれられないようにしたりする目的で考案されたのだとか。

その後の19世紀末に、日本で最初に、箱根湯本の指物職人、大川隆五郎が考案して、今も『寄木細工』の代表的作品となっています。

数十回工程(ずらす、ひねる等)を繰り返さないと開けられないのもあり、最近では数々のYoutuberが秘密箱開けに挑戦しています。
例えば、某東海のグループや某ボンドさん達。
私も挑戦した事ありますが、全然開かず、、結局説明書を見てしました。



どこで買えるの?見れるの?

どうでしょうか。
少しは『寄木細工』を手に取って見たくなってきたでしょうか。
『寄木細工』は、箱根・小田原エリアを中心に作成されているため、箱根観光の際に訪れてみるのもいいかもしれませんね。
特に、発祥地の箱根の畑宿では、『寄木細工』の工房が連なっているようでおすすめです。以下、箱根の畑宿の工房になります。

よせぎ

浜松屋:http://hamamatsuya.co.jp/
畑宿寄木会館:http://hakonemag.com/area-guide/340
金指寄せ木工芸館:http://www.kanazashi-woodcraft.com/
ききょう屋:http://www.hakoneyumoto.com/shopping/34

箱根の温泉や自然を楽しみながら、寄木細工もいかがでしょうか。
あなたの旅の+αになれば、幸いです。


以上、ありがとうございました。



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