正義の行方にハラハラ 映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」 #545
スーパーマンとバットマンが劇場映画で初めて対面するのが、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」です。DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)シリーズの2作目にあたる映画で、「対面」どころか、お互いに憎み合うことになり、ガチンコ対決!
勝つのはどっちだ!?
<あらすじ>
ゾッド将軍との対決により、町を大量に破壊してしまったスーパーマン。正義の味方と思われていたものの、いつしか人類の脅威と見なされるように。オフィスビルを破壊され、社員を失ったバットマンもまた、彼を警戒するようになる。そんな中、スーパーマンを「偽りの神」だとして陥れようとする者が現れ……。
メガホンをとったのは、前回に引き続き、ザック・スナイダー監督。映画の全貌がまだ分からなかったころ、「スーパーマンが活動している世界にバットマンを連れてくる」と語っていました。
バットマンは「ダークナイト」3部作のイメージが強いせいか、そちらに引き寄せられてしまうんですよね。そこでスーパーマンの方にDCのキャラクターを持ってくることにしたのだと思いますが。
「正義」という言葉の危うさを大いに感じる映画になってました。
思えばこの映画が公開された2016年は、トルコやフランスでテロ事件が発生。アメリカとイスラム諸国の対立、アメリカと中国の対立、中国と台湾の対立などなどが先鋭化した時期でもあったんですよね……。
そんな中でお互いに信じる「正義」を胸に、相手の言い分に耳を貸さないヒーローがふたり。そこに現われたのが謎の美女です。
スーパーマンの無力化を企てているレックス・ルーサーJr.から、とある写真を取り返したいと語る美女。彼女こそ、プリンセス・ダイアナ=ワンダーウーマンです。はるか昔に撮影された写真は、映画「ワンダーウーマン」にもつながっていきます。
(画像はIMDbより)
レックス・ルーサーJr.は“メタヒューマン”の研究も行っていて、なぜここまで執拗に“メタヒューマン”を追放しようとしているのか、よく分からない。おまけにワンダーウーマンがあまりにも自然に合流していて、そちらもよく分からない。
実はアルティメット・エディションという約30分の未公開シーンを追加した完全版があるそう。こちらではルーサーの計画が明らかになっていて、より「分かりやすい」映画になっているそうです。
現在、Amazonプライムで配信されているのは通常版のようですが、エンドロールの後に付いている特典映像がおもしろかったです。
まずは、ふたりのヒーローの特徴を紹介。
バットマン:知性・技能・力を持つ人間
スーパーマンより8センチ背が高い。
細かいな。笑
クリプトン星のパワーを持つスーパーマンに対抗するため、バットマンがアップグレードさせた、聴覚攻撃や武器が紹介されています。そしてふたりの対決シーンを科学的に解説。
バットマンを時速約70キロで18メートル突き飛ばす
↓
バットマンは銃機器で応戦するも、鋼鉄の男・スーパーマンにとっては時速95キロの野球の球が当たる感覚にすぎない。
いやー、十分痛いでしょ!!!
霧状のクリプトナイトを浴び、スーパーマンはパワーが低下
↓
1分間で、殴打8発、蹴り3回、頭突き2回、腹蹴り1回の攻撃を受ける。
細かいな。笑
スーパーヒーローの直接対決! 勝つのはどっちだ!?というか、どうせ「和解」するんでしょ、と思っていたのに。思いがけない展開に胸が痛んだ。
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