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アクション映画好きによる、アクション映画好きのための、アクション映画 「相棒 シティ・オブ・バイオレンス」 #292

相棒と呼べる仲間に会えることは、どれだけ働く喜びに影響するのだろう。

4月1日に入社したメンバーへの研修が金曜日に終了し、ようやく今日から本来の業務に専念できるようになります。研修最終日は、課題図書のプレゼンをしてもらったのですが、1週目にやった別の課題のプレゼンとのあまりの違いに驚きました。

わずか3週間で、すごく成長している!!!

「させていただきます」と言いそうになって、自分で気づいてゴックンと飲み込んだ子もいて、この間の研修内容をしっかり身につけてくれたんだなーと、ちょっとウルウル。

オンラインという環境なので「チーム感の醸成」がどうなるかと心配していたのですが、チーム課題をいくつかこなしたことで、すっかり表情が変わりました。

ほとんどの人にとって「同期」は、新卒で入社する時しかいません。この中に、生涯の「相棒」となれる仲間がいるといいなと思いながら、配属先へと送り出しました。

少年たちのひと夏の冒険=イニシエーションを描いた映画「スタンド・バイ・ミー」を観ると、大人になった彼らの関係が大きく変わっていて、どこですれ違ってしまったのだろうと思わされます。

韓国版「スタンド・バイ・ミー」というか、オトナ版「パッチギ!」というか、そんな映画を観て、青春のせつなさと、熱い友情を思い出してしまったんです。

リュ・スンワン監督の「相棒 シティ・オブ・バイオレンス」です。

<あらすじ>
幼なじみの訃報を受けて帰郷した刑事テス。犯人が逃亡中と聞き、同じく少年時代からの仲間であるソックァンと共に捜査を開始する。ところが、事件の裏には衝撃的な事実が隠されていて……。

リュ・スンワン監督が製作・監督・主演・脚本の4役、もうひとりの主演チョン・ドゥホンは、武術監督と製作も受け持っています。多彩な格闘技、刀を使ったアクションなど、すべてスタントなしでふたりが演じたそうです。

リュ・スンワン監督とチョン・ドゥホン武術監督という、アクション映画好きによる、アクション映画好きのための、アクション映画。

この後、ふたりはタッグを組んで、多くのバイオレンスアクション映画作品を生み出しています。その原点はここなのだろうなと感じました。とにかく大暴れ。100人以上はいそうな敵陣に、ふたりで乗り込んでいくシーンは圧巻でした。

狭い部屋の中での立ち回りは、「キル・ビル」を思い出させます。

川の中(河原ではなく!)での大乱闘は「パッチギ!」。

チョン・ドゥホン武術監督は、この映画で「韓国映画でアクションといえば、チョン・ドゥホン」と言われるようになったそうで、自ら運営するスタントマン養成所のメンバーも映画に参加しているそう。

後にチョン・ドゥホン武術監督は、キム・ソンス監督と一緒にファン・ジョンミン主演の「アシュラ」という映画を撮るのですが、この映画の乱闘演出をバージョンアップさせていたんだなーと感じました。

これまでアクション映画やバイオレンス映画は敬遠していたのですが、観てみると、やっぱりおもしろい。

男の人にはもっと自分の気持ちを言語化する術が必要なんじゃないかとか、もっとボキャブラリーを増やした方がいいなじゃないかとか、たぶんその道のファンとは全然違う楽しいツッコミどころを見つけました。

相棒と呼べる仲間は、「会う」というよりも、「なる」のかもしれないですね。この映画をきっかけに、リュ・スンワン監督とチョン・ドゥホン武術監督は、リアルでも映画作りの「相棒」となったのだ思います。全力で信じて、全力でサポートする。それが道を切り開く好例となる映画です。


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