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本屋をめぐるもうひとつの旅 『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』 #531

『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』は、世の中にはいろんな本屋さんがあるんだなーと思った一冊でした。あまりにも奇想天外で、読みながらめちゃくちゃワクワクしたんです。

本よりも、書評が売りの本屋さん。今日という日にゆかりのある作家の作品をゆかりのある場所で売るリヤカー書店。表と裏のある秘密基地のような本屋さん。でもある日、消えてしまった……。

そんな、これまでどこにも紹介されたことのない本屋さんについて、現役の書店員さんが紹介されています。

「本屋ガイド」と名打たれていますが、本屋を巡る日記のようにも感じます。22人もの方が書くものだから、当然、文体も違うえば、紹介する切り口も変わる。「玉川書店入水店」とか、本屋列車「おくのほそ道号」とか、お店の名前だけでも大興奮。

日本全国にある書店で働く方々なので、その人に会いに旅したくなってしまいます。

ページをめくるたびに別の本を開いているようで、ワクワクドキドキ! その店の売れ筋ランキングなんかも紹介されていて、ブックガイドとしても活用できます。

で、ふと気が付きました。この本には、大きな秘密がある……。とても夢のある秘密です。だから一番最後のページをめくるのは、本を読み終えた後にしましょうね……。

そんな当たり前の学びもくれる、本屋を巡る本のエッセイ集。これは楽しい!



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