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数字でとらえる日本の特徴 『日本で1日に起きていることを調べてみた』 #321
4月7日に出された緊急事態宣言が、ようやく全国で解除されました。およそ1か月半ぶり。小売店が営業できるようになったのは、本当によかった。
本屋さんに行きたい!
外食したい!
やりたいことがいっぱい!
すぐに以前の生活まんまに戻れるわけではないでしょうけれど、うれしいですね。
外出しない生活は、いろんなところに影響を及ぼしていました。たとえば緊急事態宣言発令以後、自治体で回収するゴミが増えているそうです。
実際、我が家でも増えたなーと感じています。毎日3食2人分の料理をするので、パックなどのゴミが出ます。お昼はダンナがお弁当を買ってきてくれたりもしたので、それもゴミになります。代わりに減ったのは、ペットボトル。外歩きの時に買うことが多かったので、わざわざ買うことがなかったからだと思います。
上の記事によると、東京二十三区清掃一部事務組合が2月24日~5月3日の10週間で回収した家庭ゴミは約33万7千トン。前年同期比4.9%アップだそう。
じゃあ、1年間に日本全国で発生するゴミの量はというと、2015年は4398万トン。また、1日に全国のコンビニで廃棄される食品の量は約470トン。これは途上国への食糧支援の基準で100万人分にあたるそうです。
こちらは宇田川勝司さんの本『日本で1日に起きていることを調べてみた:数字が明かす現代日本』に掲載されている数字です。
この本を読んでいると、数字だからこそ、「あっちとこっちをつないで解決できないものか」という演習ができそうだなと思いました。そこで、食品廃棄とゴミについて図解してみます。まずは日本の食品廃棄量です。
わたし自身、最近お弁当を食べていて感じるのですが、ごはんが多い。お昼ご飯に買ってきてもらうことが多いので、お昼に半分、残りは夕飯に、としたことが多かったんですよね。
じゃあ、いい方法がある!
食べられる量だけ量り売りしてもらえれば、とてもありがたいなと思います。が、ここにも落とし穴があることに気づきました。
自販機天国な日本。1日に全国の自販機で販売されるドリンクは約4200万本! 当然、アルミ缶やペットボトルのゴミがでます。そしてゴミを「焼却処分」する方式なのも、日本ならではなのだそうです。
こうしたトレードオフの関係を並べて、解決策を考える研修をしてみたいなと思ったのでした。
本ではほかにも、日本で起きているさまざまな事象が数字化されています。
万引き被害の額の多さ!
万引き経験者によると、防犯カメラよりも人の目が怖いのだそう。被害を防いで、緊急出動の回数も減らすには、シンプルな「あいさつ」が一番効果的なのかもしれません。
地理的な感覚や大きさ、特徴を捉えるのにぴったりの一冊です。
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