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1000日チャレンジ:書評

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1000日チャレンジで書いている「本」のコラムです。 ビジネスパーソンにおすすめの小説、ノンフィクション、語学の本多め。
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#読書感想文

韓国版“世にも奇妙な物語” 『屋上で会いましょう』 #446

海外文学の窓口になってくれる人といえば、翻訳者ですよね。日本語しかわからないわたしと作品…

mame
4年前
4

モブたちの生き様が輝くとき 『フィフティ・ピープル』 #445

「モブキャラ」ってかわいい言い方だなーと思っていたら、実体はぜんぜん違うものでした。これ…

mame
4年前
3

なりたい自分になるために、遠慮はいらない 『夢見る帝国図書館』 #371

「図書館に住んでるみたいなもんだったんだから」 これもわたしの言葉ではなく、中島京子さん…

mame
4年前
8

本を焼く土地では、やがて人を焼くようになる 『炎の中の図書館』 #370

「わたしは図書館で大きくなった」 『炎の中の図書館 110万冊を焼いた大火』を書いたジャー…

mame
4年前
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目標がある人間には羽が生えていて、いつでも飛び立てるんだよ 『京大総長、ゴリラか…

中島みゆきさんに「あなたの言葉がわからない」という歌があります。 あなたの言葉がなんにも…

mame
4年前
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達人に聞く!「考える」ってなに? 『考え続ける力』 #366

社会人になってからの方が学ぶことは増えたように思います。学生の勉強は、正解がひとつだから…

mame
4年前
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自分を応援する自分の育て方 『私は私のままで生きることにした』 #365

「わたしの傷がいちばん大きい」 誰もがそんなふうに思っているのかもしれない。でも、傷には遠近法があって、近くの傷(=自分の傷)は大きく見え、遠くの傷(=相手の傷)は小さく見えているんじゃない? 『私は私のままで生きることにした』の著者キム・スヒョンさんの問いかけです。 エッセイストであり、イラストレーターでもあるキム・スヒョンさんのイラストもかわいい、この本。日々の息苦しさはどこから来ているのか、何が自分を苦しめているのかを見つめ直した一冊です。 映画「パラサイト 半

あがきまくるから納得できる自分の器 『悩みどころと逃げどころ』 #364

敗北が受け入れられない人は、とことんやってない。後悔するとしたら、そこなんじゃないか。 …

mame
4年前
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そして激しさは“星”になる 『裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記』 #361

十年近く前のこと。友人と出かけた「谷根千散歩」の最後に立ち寄ったのが、「マザーハウス」と…

mame
4年前
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準備万端の日なんて一生来ないから 『ぜんぶ、すてれば』 #359

この記事は、個人ブログに移しました。ご了承ください。よかったら、こちらのリンクからご覧く…

mame
4年前
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1000億をつくった男のお金の使い方  『ならずもの 井上雅博伝 ――ヤフーを作った男…

名将の陰に名参謀あり、だそうです。 劉備玄徳と諸葛孔明、豊臣秀吉と真田幸村、上杉景勝と直…

mame
4年前
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家は“鎧”か、それとも“檻”か 『小さいおうち』 #331

自分を守る「鎧」にも、誰かを閉じ込める「檻」にもなってしまう「家」。わたしはむかしから間…

mame
4年前
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家族を超えた新しい生活スタイル 『あの家に暮らす四人の女』 #329

子どもの頃から「間取り」好きでした。隠し部屋や屋根裏部屋のある小説にはドキドキしたもので…

mame
4年前
7

全方位的に衝撃的な善意の本質 『流浪の月』 #313

若いころは「おせっかい」だったなーと思います。会社で一番年下なのにマネージャーになったこともあって、周囲にめちゃくちゃ気を使っていました。そして、疲れた。 「おせっかい」の源は「善意」だったのだと思いますが、いま考えると、他人を信頼していなかっただけかもしれない。 「善意」とは、他人や物事に対してのよい感情や見方のことですが、自分の「善意」が絶対的なものになってしまうと、暴走を始めます。 せっかくやってあげたのに、お礼も言わないなんて失礼な人! と思ったり。 「自粛