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仲良しの秘訣は別室?

 夫と同じ部屋で就寝していたのですが、ついにこの夏から夫婦別室となりました。独り暮らしを始めた長男の部屋が、空き室状態となったからです。ベッドや机、衣服や本棚などはそのまま置いてありますが、がらんとして寂しく感じていました。いまだに長男の空気感が漂っている気がします。その部屋を夫が使うことになりました。


刺し子のポーチ💖


 暑い夏の日の夜は、寝室のエアコン設定温度を巡って、互いに我慢することがあります。私は寒がりで夫は暑がりのため、夏でも布団をかぶって寝ていました。
 ビール🍻が大好きな彼は、飲むと必ずいびきをかきます。そして、必ず私が起きてしまいます。仕事で疲れていても、大きな音に起きてしまい、その後なかなか寝付けずに夫を恨めしく思いながら朝を迎えることもありました。アパート暮らしの時は、本当につらくてトイレ🚽のドアをしめ切って座って寝たこともありました。彼を責めてはいけないと思いつつも、睡眠不足でイライラしてしまいました。
 一軒家🏡で暮らすようになり、いびきで眠ることができなくなると、1階へ降りていき、夏は和室で、冬はこたつで寝るようにしました。

 そして、今年の夏。夫がビール🍻を飲んだ日の夜、和室で寝ている私を見つけた夫が
「ごめん、長男の部屋で寝るから。」
と言いました。


 聞いた時は、ホッとしたような寂しいような、不安な気持ちでした。
「それってどうなの?」
自分に問いかけました。毎朝、寝起きが悪い私は、夫に声をかけてもらって起きることがあります。特に冬場は、二度寝をしてしまいます。また、地震や停電など災害時の事も気になります。このままずっと別室で、互いに気付かないまま死を迎えるかもしれないなど、何十年も後のことまで考えてしまいました。

 それでも、8月から別室暮らしが始まりました。なんとなんと、朝までぐっすりと眠ることができました。また、夫のことを気にせず本📚を読んだり、スマホ📱を見たりできます。一人の時間を楽しむことができるようになりました。この家に私専用の部屋はありません。でも、私だけの空間ができました。実際、寝室を別にして良かった意見の中に、男性も女性も「自分のペース」を大切にしていることがあげられます。また、相手を思いやる気持ちとして、気がねしない、気を遣わずにすむなど互いへの配慮が共通しています。

 夫も、一人を楽しんでいるようで、早い時刻に部屋に行き、いろいろな趣味を見つけたようです。ゆっくりと自分の時間を味わい、誰にも干渉されない自分だけの時間は、ほっとするひとときです。

 おかげで以前のように睡眠不足などでストレスを感じることがなくなりました。ふと、実家の父と母も、別々の部屋で就寝していることを思い出しました。もともと仲の悪い夫婦だったので、別々に分かれて就寝することは当然のことだと思っていました。母に経済力があれば、離婚したことでしょう。

 しかし私たちは比較的平凡な仲の良い夫婦だと思っています。家の中に空き室が発生しなかったら、夫婦同室のままだったと思います。けれど、もう夫婦別室の良さを味わったので、互いに気楽で快適なこの空間を手放すことはできません😁

 一般的には、別室派が年代ごとに増えていくようです。

 70歳以上になると、安否確認も兼ねて同室の方が安心な気もします。命にかかわることもあるかもしれません。実家の両親は80歳を過ぎているのに、別の棟で就寝しています。心配して、
「大丈夫なの?」
と、以前母に聞いたところ、
「まあ、死ぬときは一人だから。」
とのことでした。

 たとえ夫婦で暮らしていても、どちらかが亡くなれば、一人暮らしになります。その日までは、互いに相手を思いやりつつ、一人の時間も大切に過ごしたいと思う秋の夜でした。

 11月に長男が、1週間ほど帰省します。その時は、夫婦同室就寝に戻ります。朝は夫に起こしてもらうことにします😆



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