音楽で表現する"食"と"科学的空想(SF)小説"
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スヌスヌを降りて、すぐ近くのLight Green Cafeに入った。創業7年の比較的新しいカフェ。緑のランプの下で受け取ったミント入りのカフェラテにストローをさしてぼんやり外を眺めていた。まだ日は沈まない。AGI506が向かいの席に座っている。小さい折り紙でコースターを作っている。なんだか楽しそう。2027年8月2日
AGI50xシリーズは、ほとんど喋らない。言葉が無意味であることを知っている。出会えたらラッキー。
帰りのスヌスヌの中の風鈴の音が鳴っている。風受けの紙がひらひらと動いて、窓からの西日を時々眼球に送りつけてくる。1550nmの海でLEEMLEEMは、Creative suns(AGI505)の頭を撫でていた。その腕は次第に透き通っていき、身体もろとも消えていった。2027年8月2日
waterbee stationから電車(スヌスヌ)に乗る。窓は大きく、天井も高い。3mほどの天井までの壁は、緑を生かしたインテリアで装飾されている。1550nmの海まで10分。窓からは、大きな鉄塔と高圧電線が見えている。高電圧によってトランスが唸っている。不気味な唸り声。火花も散っている。近隣住民への電磁波の影響が心配だ。イヤホンからは、"without eyes"が流れている。今日はMEELM
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LEEMLEEMからの手紙が届いた。"悩み屋の一つ手前のブロックを右に曲がったところに、列車があるから1550nmの海まで来て欲しい。Creative Sunsと待っています。MEELMEELを忘れずに"。とりあえず、行ってみよう。2027年7月29日。
溶けてた真夏の氷の雫が、腕を伝っていく。パラソルが織りなす色とりどりの光をサングラス越しに見ている。waterbeeの都心から5kmのところ。足元の砂浜から伝う暑さを高級なサウナのように思いながら、椅子に座って待っている。14時にLEEMLEEMと会う約束だった。2027年7月28日。
2035年4月6日 引き金を引く。飛び出す音の弾丸。フルオートに改造されたその発射機構は、止まることなく音を散らす。夜だというのにパーティーは終わらない。
2045年6月2日 900, main st., waterbeeの一角にあるラップグループQBCodeの博物館を訪れた。このグループは、シンプルな曲と複雑怪奇なリリックで世界のステージを沸かせていた。4年前に月での最終ライブを終えて解散した。博物館は当時QB Codeのしようしていたライブハウスの一角をオーナーが改造して作られた。真ん中に飾られているのは、最後の楽曲「1451」であった。最後の楽
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2026年3月29日。多くの贈り物が届いた。雨を認識し整数次元にしたことによって、「次の原因」が引き起こされたが、それがこれだったようだ。
2026年3月28日 今日は雨だ。 靴の底から冷たい水が押し寄せる。そこには、怖さと絶望がある。靴下が濡れたので早く着替えたいが、すぐにそうはできない。悲しい気持ちになる。一歩歩けばまた浸水していく。予定をキャンセル。これは、どういう結果にいや次なる原因につながるのか？雨を、冷たい雨を認識しその影響を受けた。これは、その雨が存在する非整数次元を整数次元にしたのと同じ。量子ミメティクスの領域を跨いで
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2036年5月8日
飛び散った心のスペクトルも、
今となっては、過去から未来にかけての時間の飛び散り方に同じ。
違う形を目指すよりも、気に入ってしまったラプソディー。
何言ってんの？
"Sech^2"について詠ってる。
2024年4月10日
カイザーがいた町。
朝6時1分は、清掃員さんが歩き回る。
閉められたパラソルに霜が下りている。
昨日の夕方とは、違う雰囲気が流れている。
蛍光色の服が慌ただしく行き交う。
" One more time"
多くの歴史を抱え込んで何処へ向かうのか。
塀の壁の中に作られた家々がパラノイアに罹ったように、
こちらに背を向ける。
パンは美味しい。
アルコールの匂いがしない小麦本
2024年4月9日
誰かが「狙ってる」って言うからさ、
部屋の中でじっとしてるんだけどさ、
一向に何も起きない。時計の針は11時39分。
膝抱えてたから、足が痺れてきた。
そろそろ、"やるんりん"に餌を与える時間だ。
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