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月の裏に望む(ことわ荒太)←えっ、紙がない
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前回『月の海に揺らぐ』という作品を読みました。
その「前編」となるのが、この『月の裏に望む』です。
「あー、そういう流れだからそうなったのね」という事が分かります。
感想
登場人物は「後編」とほぼ同じですが、主役級になる人物は少し違います。後編ではナゾの部長が活躍するのですが、ここではあまり登場せず、あとあと部長の助けを得る女性や、その女性に大きな影響を与える男性陣等が出てきます。
そして、それぞれが何らかの関係性でつながっております。そこがおもしろいポイントだと思います。
「あの時の人、あの人とつながっていたんかー」
という事、世の中にもあるかと思います。
そしてもう一つ驚いたことがあります。
感想以外での衝撃
衝撃。何とこの本、現物がないのである。
下記のようにクラウドファンディングまで行われていました。
残念ながら目標金額には到達しなかったようです(このファンディングの存在自体を知りませんでした)。
私はこれまで、本を紹介するときには必ずリンクを貼っていましたが、Amazonではなく、必ず出版社(版元)の紹介ページを載せていました。
Amazonを貼ると、そこから本を購入した場合、収益がアマゾンに行きます。
版元のページを貼ると、見た人はいろいろなルートからの購入方法を知ることになります。できれば書店で注文をしてほしい。となれば街の本屋さんの維持にもつながります。
私の力なんて誠に微々たるものなのはわかっていますが、やっぱり国内の産業が少しでも潰れずにいてほしい、という思いがあります。外資は強いけど。
が、この本は、ネットでしか読めないのです。
いつも私は、なるべく紙の表紙を写メしてそれをアップしているのですが、それも出来ないのです。
紙だと儲かりませんよ、という時代なのです。
出版の流通を革命的に変えない限り、この流れは変えられないのかもしれません。でもこのままだと国内の出版産業は全体がつぶれます。
やっぱり、本来ここは「政治」の出番なんですよ。流通形態を変えられるのはもはや政治の力しかないです。
でも、政治もアメリカの言いなりだからなぁ。
チャンチャン。
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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。