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「秘境」です(東京藝大)

「芸術」とは全くと言っていいほど縁遠い人間です。

私の芸術歴

ドラえもんを描いたら妻に「目が死んでいる」と指摘されました。

私には絵のセンスはないようです。

「何か楽器を弾けたら」と、電子オルガンやってみましたが、小指が届かないので挫折しました。

ウクレレにちょっとチャレンジしました。調整の仕方がわからずそのうちやめてしまいました。

ならば芸術の最高峰について書かれた書物で、その一端にでも触れてみよう。そう思ってこの本を手に取りました。

変人

奥様が芸大生ということから生まれたこの一冊。奥様の紹介に始まり、次から次へと「変人」が出てきて、消化しきれません。第一に奥様が「芸術」しているのです。

筆者であるご主人は作家。作家という立場だから成り立っている夫婦関係なのでは(旦那が会社勤めだったら家庭生活がうまく行くのか)?と感じます。

この本では、芸大のほぼ全てを網羅しているようです。芸大の学びは意外に幅広く、そのため結果的に「薄く広く」、大学で学ぶことを紹介している感じです。だからこそ、この作品は「続編」があってもいいのでは、と思います。「ブラジャー・ウーマン」なんて、考え方も人生も深すぎるし、口笛世界チャンピオンも日常生活から描くだけでほかの一般人とは相当違うでしょうから、何冊も書けそうな。

おっ、共通項発見

印象的な言葉

どうして人という生き物は、こんな変なことを一生懸命にやるのだろう?
植村さんが最後にぽつりと言った言葉が、印象に残った。
「アートは一つのツール、なんじゃないですかね。人が人であるための」

私がここでnoteを書くのも同じ理由です。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。