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落合親子初の共著「予言された世界」

「日本は劣化している」

そう思うのは年をとったせいだと思っていましたが、この本を読む限り、どうやら「日本も」に変えたほうがよさそうです。「世界的な退化」がとんでもないスピードで加速しているようです。

あれだけ戦争で散々な思いをしてきたはずなのに、それでもまた過ちを繰り返すのが人間なのでしょうか。しかも本当にわずかの人間のせいで、です。

そしてそれに対してモノ言わぬ一般国民。
一部の国の場合は「言えない」(言うとその後どうなるか)ケースもあるのでしょうが、日本人は騙されているレベルなのに気づかない。「気づかないでいてくれればオッケー」と為政者たちは思っているのでしょうがそれだとマジで国が没落します。
立ち上がる人間が今はいない。そんな事が本に書かれています。

父は「専門性を磨け」「自分だけのスキルを持て」「組織を頼るな」と指南していた。

(132ページ)

ん〜、これ、たしかに落合信彦さんがずっと言っていた気がする。自分もこれを目指し、実際に2つは持っていると自負していますが、それが世の中のニーズに全然合致してないので経済的効果はほとんどない状態かも。そして「組織を」については思いっきり頼ってしまってます。
さらに、

私がここで何か言ったところで、日本はこれからも低迷し没落し続けて、欧米や中国との差が開いていくだろう。
「世界で一番いいモノをつくろう」「ブランド力を高めよう」「そのためにはどうすればいいか」と考えない限りは、浮上できないだろうと思う。

(141ページ)

沈没しつつある国に対する具体的な提言。でもまるで吸い上げようという動きなし。
これ、「国」じゃなくて「お上」にかなり共通している気がします。



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