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「現代優生学」の脅威
明るい未来なんてまったく想像もできなくなるような一冊です。
社会情勢が不安定になったり、争いが起こる一歩手前のような段階で、過去に何度も台頭してきた思想が、この「優生学」でした。
その誤りから、今の世の中ではこういう思想が起こらないよう、何度も世間一般では警鐘を打ち鳴らしてきたのです。
人類は優生学的な思想により、数限りない過ちを犯してきました。ナチスの安楽死管理局に難病患者や障害者の存在を通報した人たちも、日本で「無癩県運動」に積極的に参加した人たちも、それが「正義」であると信じていたはずです。
しかしながら、今、またこの思想が頭をもたげはじめ、それを正しく分析できずに流されていく傾向が、透けて見えています。
真っ向から、「この思想は危険だ」といえば、逆にその人が危険にさらされてしまうのではないかとさえ感じる状況になっています。むしろ擁護する傾向さえ感じます。これこそが危険な兆候だと思うのですが。
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。