みちる

親しい人、親しくない人、よく会う人、一度きりしか会わない人。そんな人達と、一緒にいた時…

みちる

親しい人、親しくない人、よく会う人、一度きりしか会わない人。そんな人達と、一緒にいた時の空気。交わした会話。人との距離感の持ち方が下手な私が、過ごした時間や感じたことを綴りたいと思います。30代会社員です。本が好きで、たまに芥川賞予想をします。

最近の記事

朝日町の夜

あさみと会ったのは9年振りだった。 高校を卒業してから地元を出た私とは、少し違う道を歩んでいた彼女とは、頻繁に連絡を取ることはなかった。 「あ、ここ。番台呼ばないと出てこないから」 都心に出た私が仕事の都合で朝日町という場所を訪れることになって、ひょんなことからあさみがそこに住んでいることを知り、あさみの家で酒を飲むことになった。一風呂浴びないかと言われ、ほろ酔いの中2人、歩いてきたのだ。 「銭湯ってガスの匂いしないから好き」 あさみが言うのは、温泉で香ってくる硫黄

    • 最近

      相変わらずの暮らしをしている。 1月からTwitterから離れ生活習慣の一部を変えて、少し自分と向き合えるようにもなった。 このところ、日々自分を支えるランチセットをたくさん拵えておいて、平日は昼夜それを食べる。 ひじきと、里芋の冷凍を煮込んだ煮物。パック入りの角煮か鶏だんご。温泉卵など。 毎回同じメニューでも全く飽きない。 コンビニで買ったおかずは添加物の味や、時間を置いた野菜の味が無理で食べれないものが多いから、 好きな味付けの物をいつも食べられることで心の安定感が

      • 朗読1

        第1章 誰にミック・ジャガーを笑うことができるだろう? 村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」p16-43 を朗読しました。

        • "空気は吸って吐くもの"が天から降りてきた話

          空気について普段意識していますか? この当たり前の様なことを、分かったつもりで分かっていなかった話をします。 夏に電車酔いなどの体調不良で倒れかけた話を以前書きました。 その時から、自分の呼吸スタイルについて考えるようになりました。 考えていくうちに、自分の呼吸について気がついた事を書きます。 電車酔いした時は、どう考えても空気が足りない感覚がして、空気が足りていなかったことを自覚することができましたが、実はそれ以外の時、自分が苦手だと思っていた場面が、意外にも自分

        朝日町の夜

          「絶対にできる」「ゴールはなんだ」

          〆切から解放された午後。太陽の光もやさしく、忙しい中でも最低限の片づけをした部屋でnoteの画面をひらく。 仕事をしていると色々な事に出くわすし、97%がよく分からないまま進んでいく。いろいろなことに出会いながらも、日々のルーチン〆切に追われる。もうすでに、どうやら私は〆切恐怖症になったみたいだ。 〆切とはすなわち、時間恐怖症だ。無情にもやってきてこっちのことお構いなしに呼び出したり、気持ちを急かして、あげく間に合わなければ私に「だらしない」のレッテルを貼っていく「時間」

          「絶対にできる」「ゴールはなんだ」

          そんな事では生きていられない。

          よくそう思ってしまう。 寝落ちをした時。風邪を引いて重病になり、もう死んでしまうのではないかとか、お皿が洗えなくなった時、これがきっかけでずっとお皿を洗えなくなってゴミ屋敷になったらどうしようとか、猛烈に眠い朝は、このまま寝続けて社会的に死ぬんじゃないかとか。 仕事をしてる時、ふと沈黙が皆に訪れた時に、窒息死しそうになる。 家族の事を思い出した時、なぜかもう会えない気がして悲しくなったり、孤独に打ちひしがれている家族の顔がよぎる。 こんな風に悲しい気持ちは、味わってい

          そんな事では生きていられない。

          心に響いた記事です。

          いいね頂いた方のnoteを訪問しました。 この記事に心揺さぶられました。素敵な文章です。

          心に響いた記事です。

          暮らしたい未来のまち

          目を閉じれば「暮らしたい未来のまち」が、すぐそこに広がっている。 木々の間を抜けた爽やかな風が薫ってくる。目を動かせば見通しの良い通りを、ゆったりと通り抜ける車や自転車、穏やかな表情の人々。つやりと光を放つジグザグのペーブメント。とりどりの色の花びらを弾けさせる花屋の軒先。 目を開けるとどうだろう。こんな街に住んでいる人、街を楽しめている人が一体どれぐらいいるのだろうか?看板だらけの道に目を置いておける景色もなく、視線を落とすと表示の擦れたアスファルト。ファーストフードシ

          暮らしたい未来のまち

          ピアノマンとロックンロール

          さかいゆう、ビッケブランカ、藤井風、Official髭男ism・・・気が付けばピアノマンの虜になっていた。 しかし私は古いざらっとしたロックをこよなく愛する人間だ。10代の頃からロックには目が無く、20代の頃に一人でthee michel gun elephantのドキュメンタリー映画を見に行った程である。何故急にピアノマン?と考えてみる。思い起こせばその昔、「リチャードクレイダーマンが好きで聞きに行ったことがある」と、母に聞いたことがある。不思議なものだ。 母から直接に

          ピアノマンとロックンロール

          最高の13時~14時ルーティン

          日中の時間帯の中で一番眠たい時間、それは13時から14時。 満たされたお腹は重く、体が重く、頭の中が重く、瞼も重く感じてくる。 眠気覚ましに付けているラジオも午後1時のプログラムは何だかぱっとしない。 そんな私は、おもむろにグレープ味のキシリトールガムを口に入れてyoutubeのプレイリストをonにする。 ポチ 最近のお気に入りは、ピアノマンのジョバンニさんとイゴールレヴィットさんです。 ポピュラー寄りとクラッシックの方なのですが、彼らのピアノの音を聞いていると、

          最高の13時~14時ルーティン

          熱中症で死にかけた話。

          2021年、8月。 ひと月の間に3回も熱中症になってしまった。 あまり経験しない出来事なので昇華させる為にも、ここに書かせてください。 筆舌に尽くせない程とても苦しかったのですが、その時は誰とも共有することのできなかった感覚をこうして文字にしておく。 8月上旬、駐輪場詰所で助けてもらう 1回目は、夕方に仕事(現場)から15分くらい駅に向かって歩いている途中、駅まであと5分くらいというところでした。段々と歩く足が進まなくなっていく、一歩が出せない。息を吸っても吸っても

          熱中症で死にかけた話。

          鏡 その2

          前回、鏡について書きました。 スキくださった皆さん、大好きです。励みになります。 今日は、鏡についてもう一つ思ったことを書きたいと思います。 人は鏡だという話について、もう一つ、「鏡だ」と感じたことがありました。 自分の思っていること考えた事を誰かに伝えたいと思った時、それを、どういう言葉やシチュエーションで伝えたら良いのか別の人に相談することって良くありますよね。 というか、それが殆どだと思います。 自分が眼鏡を買う時、どういう形が似合う? あの人に断りを伝え

          鏡 その2

          久しぶりの投稿になりました。 1年前、私は信頼されることについて書いたと思う。信頼されること、それが1年前の自分にとって一番の目的になった。その時、私は信頼していた人に、信頼されていないことを知ったのだ。その人からは、信頼されるように行動せよと伝えられた。まるで雷に打たれたみたいにびっくりした。 あれから1年。信頼されることへの壁はまだまだ厚いと感じる。もう少し、1年で進んでいるだろうと思っていたけど。意外に厚いなと思う。 そして、今自分のテーマとなっているのは「鏡」だ

          音声配信① (勝手に合いの手配信)2/2

          いつも面白くて気になっていた押尾信さんの音声配信⑮に「うん」とか「はい」とか合いの手を入れました。 時間も場所も全く違うところで録音したのに会話しているように聞こえたり聞こえなかったりする感じを楽しんでもらえれば嬉しいです。 押尾さんに快諾いただき、4/10リリース版に4/29に音声を重ねました。 その2です。

          音声配信① (勝手に合いの手配信)2/2

          音声配信① (勝手に合いの手配信)2/2

          音声配信① (勝手に合いの手配信)1/2

          いつも面白くて気になっていた押尾信さんの音声配信⑮に「うん」とか「はい」とか合いの手を入れました。 時間も場所も全く違う場所で録音したのに会話しているように聞こえたり聞こえなかったりする感じを楽しんでもらえれば嬉しいです。 押尾さんに快諾いただき、4/10リリース版に4/29に音声を重ねました。 その1です。

          音声配信① (勝手に合いの手配信)1/2

          音声配信① (勝手に合いの手配信)1/2

          kandouyaさん「そこ温」に記事を取り上げて頂いたこと。

          なんと、「kandouya」さんの「そこに、温度がある人たち」企画 (略して「そこ温」) episode13 (2021.1.26) に、記事を取り上げて頂きました!! kandouyaさんは、ネガティブな感情の扱い方や親子関係などの記事を幅広く纏められている読み物サイトです。 編集長は森花さんというフリーライターの方で、専門家の監修のもと、生きづらさを感じる人に対しても「人が前向きになり、輝きたいと思える一歩手前」から寄り添い、友人のようなメッセージを発信し続けるという

          kandouyaさん「そこ温」に記事を取り上げて頂いたこと。