本が読めなくなる、うつ病の症状について

うつ病で読書力が落ちるパターン

・読むのが嫌、読む気にならない
・興味が沸かない

・本を開いても、読むべき行に視点が合わない
・外国語みたいに読めない
・改行したら、どこが次の行か分からなくなる
・気がつかないうちに、すでに読んだところを読んでいる
・次のページを読んでいるうちに、前ページに書いてあった事を忘れる

・登場人物や、地名など、固有名詞が記憶できない
・内容が頭に入って来ない
・内容について考えすぎてしまい、なかなか進まない
・読んだはずなのに、内容を翌日覚えていない
・読み間違えや、解釈の間違いが多い

・興味がある内容のはずなのに、読んでいて面白いと感じない

・上記症状のために、異常に時間がかかる
・   “   異常に疲れる
・疲れて短時間しか読んでいられない

※私自身が経験したのは、このくらいかな?



うつ病で落ちる能力は、イロイロあるのですが、読書力・読解力が落ちると言う患者さんも多いです。


この症状は、本を手に取って読もうと思えるくらいまで、うつ病が回復して来なければ、気がつく事ができません。


例えば、休職して数ヶ月たつと、毎日ずっと眠っていなくても、大丈夫な時期もあるので、暇潰しに本でも読もう、ということもあると思います。


そういう時期が来て、初めて気がつきやすい、症状だと思います。


症状の出方はイロイロありますが、本を開いてみたら、文字が目に入って来ない、視点が読むべきところに当たってくれない、とにかく読めないなど、最初から読めない場合もあります。


また、読み始めたはいいけれど、文章を読んでいるうちに、自分がどこを読んでいるのか見失ったり、同じところを気がつかずに、何度も読んでいたりもします。


更に、文章が改行した時に、次の行がどこなのか、分からなくなってしまう事もあります。


その上、読み終わった時何が書いてあったか分からなくって、読み返さなければならなくなる場合もあります。


これは、今読んだ内容を記憶ができない場合や、内容が読み取れないなど、パターンが何種類かあるように、私は思っております。


目で文字を追って行って、確かに読んでいたハズなのに、何が書いてあったのか分からないで、愕然とした事もありました。(T _ T)


こんな症状が出ると、大して読まないうちに、酷い疲労を感じる場合もありますし、読み終わるまでにいつもの倍、3倍の時間がかかる事になります。


辛くなったら無理をして、読み続けない方がいいとも思います。


しかし、趣味の読書ならばまだしも、仕事の書類を読むのに、時間がかかるようになると、作業が遅れて大変ですよね。


私は、若い頃ですが、書類を沢山読まなければならない、仕事をしていた事がありました。


この症状にみまわれて、大変だった時期もありました。


電化製品の取扱説明書など、作っていた会社に居たのですが、文章のチェックに、数倍の時間がかかるようになり、先輩に 「この作業は、こんなに時間をかけてはダメよ」などと怒られたこともありました。


当時は、うつ病で文章が読めなくなるなどという、知識が無かったので、反論もできずに、そのうち更に具合が悪くなって、休職することになりました。


これとは別に、うつ病の症状には意欲の低下、好奇心の低下、読みたい本が無くなってしまったり、読み始めてみても詰まらなくて、終わりまで読み続けられない、といった症状もあります。


これらの症状が原因となって、読む事が困難になると、本を手に取ることもしなくなって、読む事に障害が出ていると、気がつかないこともしばしばあります。


少しうつ病が回復して来て、再び本が読みたくなって、初めて『あれっ、なんか読み続けていられないぞ?』 『なんで意味が分からないの?』 と、やっと症状に気がつく、といった事も過去にありました。


そんな病状に苦しむ、うつ病の患者さん向けに書いているこのブログは、文章はなるたけ簡素に、要点を分かりやすく、書こうと思っております。


思ってはおりますが、書き始めると 「アレも書きたい、これも書いておきたい」 と欲張ってしまい、なかなか短くまとめる事ができません。(- _ -;)


最近は、以前書いた記事も見直して、長すぎる物を短くしようと、時々修正を入れたりしております。


尚、この記事のように、1文節ごとに大きなスペースを開けるのは、多少読みやすいかと思ってやっております。


自分が読んでいる位置が、どこか分からなくなる症状は、行がかわる時に次の行がどこか、分からなくなる事が多いので、文章が ビッシリ 書いてあると、よく起こりやすいのです。


また、「一気に 30行読まなければならない」 と考えると、うつ病の 『やりたくないな~』という気持ちが、沸きやすい事ともあります。


「もう 3 行だけ読んで、終わりにしよう」 というような事が、視覚的に パッと見てとれると、少しは読む気がでると思います。


しかし、正直言えば、私自身はうつ病になってから10ウン年くらい、うつ病の事を考えるのも、聞くのも嫌で、ほとんど情報収集もしませんでした。 


そういう、症状が出ている患者さんには、もう読ませる手段が全く無いです。(苦笑)


まあ、常にヤル気や意欲が無くなるうつ病は、「治そう」 という意欲も失う場合があるので、そういう人が居るのも仕方がない事ですが、、、、、、  困った病ですね。


ところで最近の、私の読書事情は、座っている事が疲れてしまって、喫茶店などで読書をしようと思っても、10~15分程度がやっとです。 


根がケチなので、せっかくコーヒーを買ったのなら、1時間くらいは粘りたいのですが(笑)、もう少し元気にならないと、そういう読書は出来ないようです。


自宅ではゴロゴロして読めるので、1時間くらいは行けるかな~?


とにかく本好きの人間には、うつ病は泣きっ面に蜂な病ですね。 


・・・・ いや待て、本が何時間も読めるようになっても、働くほど元気じゃない時期は、思う存分読んでいられるので、そんなに悪くなかったような?


7~8年前だったかと思いますけど、アガサクリスティーを80冊ほどと、京極夏彦の妖怪物を10冊くらい、各3回づつは読みました。 


一度読んだ本や、登場人物などが同じ、シリーズ物を読む方が、全く新しい本を読むよりも、多少楽だと思います。


うつ病のせいか、元々の記憶力がそんなモンなのか、、、、、 とにかく内容や、エンディングを忘れてしまうので、同じ本を何回も楽しめるのは、助かったと思います。(苦笑)


あの頃は、ちょうどいい病状でしたねぇ。


そういう事も、20年くらい病んでいると、たまにはあります。


お大事にどうぞ。

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