うつ病患者が怠けていると、誤解されやすい症状は、セルフネグレクトと呼ぶといいかも?

うつ病には、精神疾患の経験が無い人に、説明しにくいタイプの、症状が多いです。


だるい、しんどい、疲れが取れない、心が辛い ・・・・・ 「そんなの、誰でもあるでしょう?」 と言われてしまいそうな、症状ばかりです。


『だるいから、働けない』 などと言った日には、完全に怠け者あつかいされてしまいますよね。(*´ з `) ショボボ…



患者がこのような、困った立場に立たされてしまうのは、症状に適当な専門的名称をつけていない、医学界が悪いと私は思います。



普通の人が感じるだるさと、患者が感じるだるさの、名称を変えてくれないから、説明が難しくなるんですよねぇ?



ともあれ、今回は片づけや整理整頓ができないとか、お風呂に入れない、服を着替えないなどといった、ズボラな性格や、怠け癖と間違われやすい症状について、専門用語をご紹介したいと思います。



自分の面倒を見るのが、難しくなる症状は、総称して「セルフネグレクト」 と呼ぶ事ができます。



ごみ屋敷の特集などテレビで見ると、出て来る単語だとも思いますが、うつ病の症状はこのセルフネグレクトに分類できる症状が、とても多いと思います。



ウィキペディアより:

【セルフネグレクト(Self-neglect)の定義】

個人自身の基本的ニーズに対して、発生するネグレクト行為であり、それには不適切な衛生、服飾、食事、医学的状況などが挙げられる。 より広義には、個人の保健、衛生、生活環境などのセルフケアが、不足している状況をいう。


平たく言うと、自分の健康や生命を維持するために、必要な行為をしなくなる (ネグレクト=放置)といった症状だと思います。



育児放棄や、要介護者を放置することを、ネグレクト系の DV とも言いますが、自分の面倒を見なくなってしまうと、セルフサービスのセルフを付けて、セルフネグレクトと呼ばれます。



べつに、呼び方が変わったところで、症状が治るわけでもないですけどね。(苦笑)



ただ、難しそうな名称がつくと、人間は急に 「大変な症状なのかも?」 と感じてしまう生物です。



病気への理解を深めて欲しい場合は、この人類の特性を利用しない手はありません。



うつ病で出やすい セルフネグレクトの症状 (例)

衛生管理の放棄
 ・お風呂に入らない
 ・手や顔を洗わない
 ・歯を磨かない
 ・掃除ができない
 ・ゴミが出せない
 ・洗濯ができない
 ・お皿洗いをしない
 ・着替えない


栄養摂取の放棄
 ・面倒だから食べない
 ・食べ物がないけど買い物に行かない
 ・食事を、お菓子で済ます
 ・野菜など食べない


健康維持の放棄
 ・病院へ行かない
 ・薬を飲まない
 ・医師の指示に従わない
 ・病気だけど誰かに助けを求める気にならない
 ・どこか体が悪い気はするけど無視して仕事


( 他にもあると思いますが、主に私も経験がある症状を書いてみました)



お金が無くなると、住む場所や食事も困るのに、働く気になれないのも、広い意味ではセルフネグレクトなのかも知れないですが、これは諸説あると思います。



「自分なんか、もうどうでもいいや」 と思ってしまうのは、こじつければ何でもセルフネグレクトで、説明できるようにも思います。



しかしまあ、うつ病になるような人は真面目で、意識が高い人が多いので、『怠けたい時に便利な言葉だな~、使うぞ~~♪』 とは思わないんじゃないでしょうか。



うつ病は『仕事が無いなんて屈辱だ~~!』と考えるような、プライドのある意識の高い人が、かかりやすい病ですからね。
(もちろん、100%ではないけど)


尚、私はうつ病がかなり回復して、働けた時期も何度かありましたが、その時はお風呂も毎日入れるようになり、掃除洗濯も苦労はしなくなりました。


うつ病の他の症状とともに、回復する事なので、症状じゃなくて甘えているのかも?とは、疑わなくていいと思います。


お大事にどうぞ。

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