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柔術家が空道をやりに来た。

以前、僕のインタビューを記事にしてくれた、柔術ブロガーのトミショーさんが、今度は空道の体験取材にやって来ました。
その記事がこちら↓

空道にも柔術にも、そもそも格闘技自体に興味が無い人でも、面白く読めると思います。

変に忖度せずに、僕のことを「変人」と書いてくれているところが嬉しいですね。
取材対象とは言え、「仲間」ですから。
イジってくれた方が、嬉しい。

情勢を鑑みて、長く柔術の練習に行けない日々が続いており、柔術仲間のトミショーさんと久しぶりに手を合わせたのが「空道」であるというのも、なんか不思議な感覚です。

嬉しくて張り切った僕は、張り切り過ぎて稽古開始20分ぐらいで左のハムストリング(太もも裏)を肉離れしました。
が、さすがに恥ずかしいので隠し通しました。
ミットは、トミショーさんにばかり蹴らせ、

僕は「手本」として、右の蹴りを一発軽く蹴っては、「長めに解説をする」という方法で凌ぎました。

トミショーさんは空道の「打撃」を持ち上げてくれてますが、最後の寝技スパーでは、きっちり無双してくれました。
柔術の試合時間は5分〜10分(帯色によって時間が変わります)。その間、ほぼ延々寝技です。
対して空道の寝技は、30秒でブレイクがかかります。
じっくりと攻めることが出来る柔術に対して、空道の寝技はすぐに極めないといけません。
「なんぼ柔術紫帯でも、さすがに30秒では極めきらんやろ……」と思っていました。
みんな、30秒で2回ぐらい極められてました。
僕だけなんとか凌ぎましたが、トミショーさんの大人成分が、花を待たせてくれたような気がしてなりません……。

稽古後、体育館のロビーに座って、缶コーヒーを飲みながら、インタビューという名の雑談。

「僕、ハシマさんのnoteが好きで、ほとんど読んでます」
「めっちゃ嬉しいです。ありがとうございます。愛してます。抱いて下さい。好きにして下さい。
……でもね、noteの中って結構ヒエラルキーがあって、僕はnoteの中では下の方にいて、書いてもあんまり反響無いし、フォロワーも少ないし、ぐちぐちぐちぐち……」
「それは単に、ハシマさんのnoteが見られてないからだけだと思います。一度見た人は、絶対にファンになるはずです!」

……ありがとう、トミショーさん。
僕のHP(ほめられポイント)が上がりました。
その言葉だけで、一晩酒が呑めます。
これでまた、しばらく書いて行けます。

「ハシマさんは、なにか文章を書くための勉強とかはされたんですか?」
「ちょっとだけライティング講座に通ったりもしましたけど、ほとんど超自己流ですねぇ。
でも多分、十代から二十代前半ぐらいまでに読んだ作家さんの影響が大きいですね」
「たとえば誰ですか?」
「中島らもさんとか……」
「……なか……じま……らも……?」
「中島らも知らんの!?」
思わず大声が出ました。
思わず立ち上がりました。
思わず敬語を忘れました(僕の方が二十歳ぐらい年上ですが、柔術ではトミショーさんの方が先輩なので、敬語で喋ってます)。
でもよく考えたら、らもさんが亡くなったのは2004年。もう17年も経つんですね。
そりゃあ、二十代のトミショーさんは知らないはずです。

僕が二十代で演劇を始めて、初舞台は「中島らも事務所」の芝居でした。
その作品自体には、らもさんはほとんど関わっておらず、本番は観に来られましたが僕との接点は特に生まれず。
でも、関西で芝居をやってれば、また接点があるだろうと思っていたけど、その後お会いすることは無く。
訃報を聞いた時に、なんで無理矢理にでも会っとかなかったのかと、後悔しました。
会おうと思えば会えるところにいたのに。

「……あのう、ハシマさん……」
「はい」
「『なかじま』は普通に『中島』ですよね? 『らも』って、漢字でどう書くんですか?」
「ひらがなです」

『頭の中がカユいんだ』と『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』を、すすめておきました。

「笑って読めるんだけど、根底には切なさが流れている。昔からそういうのが好きだし、そういうのを書きたいと思っています。おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな……」
「……おもしろ……? うぶね……?」
「これは覚えなくていいです」

今まであまり本を読んでなかったけど、コロナでステイホームがちだし、これからは読書の習慣をつけたい。でも何読んだらいいかわからない。どうしたらいいですか?

中島らもを読みなさい。
人生に必要なことは、大体らもさんが教えてくれます。

(空道と柔術の話のはずが、中島らもさんの話になりました。何も考えずに、思いついたままつらつらと書いていると、こうなります。もっと構成やらなんやら考えた方がいいよ。なんのためにライティング講座通ったの? タダじゃないんだからね。課題をWordで提出せなあかんからってパソコンも買ったのに、結局「スマホの方がやりやすい」って言って、noteはスマホで書いてるよね? パソコンだって、使わないといつまで経っても慣れないよ? あなた「書く仕事もやってみたい」って言ってたよね? 今時、原稿用紙にでも書くつもりなの? 大体昔からあなたは、興味持って始めたことでも、ちょっとややこしいとすぐ放っぽりだすでしょ。長渕にかぶれていいギター買った時も、「Fが押さえられへん」とか言って1週間で飽きてやめたでしょ。ホントにあなたは……)

母親と昔の彼女の集合体みたいな、謎の女性に怒られました。
ごめんなさい。次のnoteはパソコンで書き上げます。



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ハシマトシヒロ
僕が好きなことをできているのは、全て嫁のおかげです。いただいたサポートは、嫁のお菓子代に使わせていただきます。

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