六月の星々、ふりかえり|140字小説
140字小説コンテスト「月々の星々」
六月のお題は「流」でした。
相変わらず子どもは寝ず、深夜にひいこら書き上げました。
センチメンタル?な作品が多くなったように思います。湿っぽいとも言う。時節柄ということでひとつ。
ではふりかえり!
連日ワンオペ育児が続いた夜に書いたやつ。疲れが滲んでますね。
少し前の話ですが、流星群の夜に流れ星を探したのは本当です。そして子どもの頃以来、数十年ぶりに流れ星を見られました。ただそれだけの、家族にも話していない私の小さな思い出です。
珍しくちょっと気に入ってるやつ。
ビーチグラスって綺麗ですよね。言ってしまえばただのゴミなんですけど。時の流れに磨かれて、または削られて、すべすべとまあるくなって。
まあるくなった感情と、ときどき思い返すだけの感傷で生きていきたいです。激しい怒りとか憎しみとか、ましてや悲しみなんてもういりません。
泥中から蓮が咲くイメージは気に入ってたんですけど、言い足りない感じ。140字に詰め込みきれなかったし、かと言って奥行きも足りない。うーん。
淀みなく流れる会話、言い淀んで濁ってしまう自分。
それでもどうか腐らず、蓮のように凛とありませ、と込めたくて込められなかった。うーん。
ワンオペ育児の夜その2。
時間がない中で絞り出したお話は、だいたい自分が過去に思ったことを掘り下げる話になります。
二十代の頃、眠れない夜にベランダから車の流れを見つめて、独りじゃないんだなぁとぼんやり感じて安心していた。あのころ尖っていた神経も今はすっかり角がとれました。呼吸が楽になった。
『漂流物』をテーマにしたこちらが予選を通過しました。ありがとうございます。
最後をどうまとめるか結構悩んだんですが、お話のふくらみを持たせられたのが良かったのでしょうか。
デイヴィッド・ウィーズナーの『漂流物』という字のない絵本が好きです。
以上、ふりかえりでした。
皆さまの素晴らしき星々作品はこちらから!
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