Steal with Pride | SHARP
SHARP(Stories, Humor, Analogies, References, Pictures)
効果的なストーリーテリングのための Five Tips。
聞き手が主役のストーリーで、共感と気づきを与えて自己効力感を醸成します!それが、聞き手(聴き手)自らが行動を起こすのに役立ちます。
1. Stories:聞き手が主役のストーリーがあること。
大前提として聞き手が主役のストーリーがあること。
話し手が主役の「オラオラ」ストーリーではありません。そして、内容もさることながら、持ち時間や状況に応じて、その組み立てにも気を配ります。
フレームワークの例としては、漢詩から生まれた「起承転結」や、雅楽から生まれた「序破急」。
また、Google のスタンダードとしては CDI = Care / Do / Impact です。
Care は「聞き手(聴き手)が、なぜその話を聴くべきかの理由」
Do は「聞き手(聴き手)が、取るべきアクション」
Impact は「聞き手(聴き手)が、得られるメリット」
どのようなフレームワークを活用するにしても、みなさんが伝えたいストーリーに、みなさん自身の実際の「経験や体験」をうまく織り込むことができれば、説得力が増します。
いきなりスライドから作るのは NG です。必ず、ストーリーラインをドキュメントに書き出して、推敲に推敲を重ねてください。
骨太のストーリーラインが出来上がったら、必要最低限の情報に絞り込んで、スライドに落とし込みます。
2. Humor:機知に富んだユーモアがあること。
真面目な話ばかりが続くと、必ずどこかで集中力が切れてしまいます。
でも、ベタにジョークを言って笑いを取れば良いわけではありません。なにかしらのトンチが効いた、学びのある上質な遊び心があると理想的です。
ちなみに、僕は 15 分に 1 回以上を目安になにかしら「クスッ」とする程度のユーモアを取り入れることを意識しています。
3. Analogies:本質的で、かつ、応用しやすいアナロジーがあること。
アナロジーとは「知っている知識や経験」を「知らない分野」に当てはめて、類推することを指します。
聞き手がイメージしやすい例えを用いて、共感や気づきを促します。
僕のプレゼントレーニングでは、学びの過程を「山登り」に例えてます。
4. References:説得力があり、かつ、魅力的なリファレンスがあること。
プレゼンテーションやストーリーテリングにおいては、「権威と愛想の両立」が必要です。一見、相反しそうな 2 つですが、どちらがかけても、うまくいきません。
権威だけでは、偉そうな印象を与えてしまい、聞き手(聴き手)との距離が生まれます。
また、愛想だけでは、不安な印象を与えてしまい、聞き手(聴き手)から信頼されません。
ときには、毅然とした態度で、ときには、愛想を振りまく、ツンデレの絶妙なバランスが必要です。
特に、権威が自分になければ「虎の威を借る狐」でいいんです。信頼のおける第三者機関の分析やレポート、また、偉人・賢人の名言・格言を使って、伝えたいストーリーを補強します。
聞き手(聴き手)が、他の人に「言いたくてたまらなくなる」手土産をプレゼントしてください。受け売りは、むしろ、大歓迎。ここがポイント。なぜなら、その後の行動につながりやすくなるからです。
5. Pictures:伝えたいメッセージを強調するピクチャーがあること。
「画像優位性効果」心理学で言う PSE(Picture Superiority Effect)を利用します。
人間の脳は、言葉よりも絵や図や写真の方がイメージとして伝わりやすく、情報を認識しやすい傾向があることが分かっています。
その一例が「ブレイン・ルール」の著者であるジョン・メディナの研究。
72 時間後の記憶の定着率は、文字と言葉だけのプレゼンの場合が 10%、そこに写真や画像を加えた場合は、65% だったそうです。
頭文字をとって(目の付け所が・・・)SHARP (でしょ!)と覚えましょう!
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