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玉ねぎセラピー

新玉ねぎを大量にもらった。子どもの頭ほどの大きさの、でかでかとした玉ねぎたちが6つ。もともとは飲食店用に卸すはずだったものが、休業により卸せなくなり、取引先から買って職場のメンバーで分けたのだと夫は言った。新玉ねぎは傷みが早いので、早々に食べなければならない。最低でも1日1個。さて、どうしよう。何も見ないで適当にチャチャッと料理できる才能があったらカッコいいのだが、あいにくそうしたものは持ち合わせておらず、早速「新玉ねぎ 大量消費」で先人の知恵を検索してみた。

真っ先に出てきたのがこちら。「新玉ねぎの廃人おつまみ12選」(!)のタイトルに惹かれた。

いっぱい載ってると訳が分からなくなるので、12種類くらいのレシピが選ぶのにちょうどいい。

「新玉ねぎのチヂミ」を早速作った。1枚ぺろっといけると書いてあったが、本当にペロリだった!チヂミはおやつ感覚で食べられるので、ハマりそう。レタスとベーコン、塩胡椒でシンプルに炒めるレシピも美味しそう。

あと、このサイトも。

「新玉ねぎのカリカリ油揚げのせ」に挑戦。和風サラダ的なレシピを、炒め物に変更(かさを減らしたくて…)。新玉ねぎの甘みと、和風だしの塩加減が合い、とても良かった。

いくつか作ってみたが、それでもまだまだ玉ねぎは残っている。保存方法を調べたら、炒めてから冷凍保存、て道もあるらしい。ほんの少し色が変わり始めている部分もあるので、一旦火を通すことにした。

玉ねぎを2個使い、1個は普通の薄切り、もう片っぽはみじん切り。両方用意しとけば後々使いやすそうだ。まずはひたすら玉ねぎを刻む。ひとつひとつの大きさが巨大なので、目が痛いこと痛いこと。泣きながら切り刻んだ。みじん切りはデカめだったが大目に見てもらおう。

切った後は、フライパン2個同時進行でひたすら炒める。水分が多いのでなかなか時間がかかった。いわゆる「飴色」になるまで、ひたすら目の前の玉ねぎと向き合う。限りなく無心に近かったと思う。単純な作業だが、だんだん心が落ち着いてくるのを感じた。自分の中の何かが整うというか。家にいるときはネットを見ていることが多く、決して料理好きでもない。作るのが面倒で、買って済ませてしまうこともあるが、たまにはこうして手を動かすのも悪くないなと思った。炒め物をしているうちに、呼吸が深くなった。



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