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昭和のリーダーシップについて考える〜「それでも僕らは出社する」チームのドンの話

本日も軽い頭痛と腹痛と若干の貧血感を堪えて電車に乗る。いつもより少し空いた車両にほっとするも、会社のゲートを潜ると緊張感が増す。
いざ、ミツバチの巣へ。

土曜日も仕事のわが経理部、事務所の"密"度がまったく改善されないまま週末を迎えた。
土曜日ならば少しは空いてるはず(手心)、と様子を見にきた社内のコロナ対策担当者に、
「全然、改善されてないじゃないですかー!」と絶叫される。

そうなのよ、そうなんです、と深く同意。
コロナ対策担当者に、SOSを込めて頷きを送る。

だって部長が在宅勤務禁止令出しちゃったもの。
出社人員調整、結局しなかったもの。
向こう三軒両隣、机が埋まっていますもの。

今日は、先日食べすぎで休んだ隣の先輩が出てきた。すっかり元気そうだ。声が大きい。飛沫が飛ぶ。
昨日、勇気をふるって「ここ数日、結構な頭痛です〜」とアピールしたのに、私の頭痛は誰の記憶にも残らなかったようだ。
どうも頭痛より腹痛の方が偉いらしい。それとも声の大きさか。次に頭痛と腹痛が同時に来たら、必ず両方申告しよう、と決める。

先輩をはじめ、誰も自席から動かないので、止むを得ず午後からフリースペースへ移動。作業が興にのってきた頃、昭和部長が現れた。
「新参者なんだから、事務所で電話受けて仕事覚えないとね…」とお説教。

冷静に、冷静に、と自分に言い聞かせながらお応え。
・理解は、してます。
・隣の先輩が自席じゃないと仕事できないって言ってます。誰も"密"度緩和に協力しません。
・土曜日で、電話は鳴ってません。
・だから、下の子とローテーションで、一時的に、フリースペースで必要な作業をしてます。
・…理解は、してます。

2度目の理解は…で、不穏な空気を感じたのだろうか。
「…って言うかさぁ、新人にソレ言う前に、それができるように、部長のリーダーシップできっちり"密"度緩和しろや!」
と叫ぶ前に退散してくれた。

号令好きな昭和部長。何処ぞの国の政府とちょっと似ている。
ことあるごとに改革と言うけれど、具体策もガイドラインも出てこない。たまに出されたガイドラインに限ってダブルスタンダードだったりする。
そして、ことコロナに関しては逆効果な施策しか出してない。

部長が号令は全員に向かって出すけれど、個別指導は年下の部下にしかしていない…ということを、私は知っている。
年上の、御定年間近組のマネジャーには、指導はしないのだ。

可哀想なのは私よりだいぶ年下の最年少マネジャーだ。ひとりだけ呼び捨てにされ、若干いじられている。
「…上司に呼び捨てにされたの、僕、初めてです」
彼が憮然として呟いたのを、私は知っている。

たぶん、悪気は全然ない。それは昭和時代のリーダーシップの一形態。
しかし若手には受け入れられないのよ部長…働き方改革を謳うなら、まずはコミュニケーションを令和スタイルにしましょうよ、部長。
そして、頼むから、テレワークを解禁してくれ(血の叫び)!

わが経理部の"密"度緩和と働き方改革、これからどうなって行くのだろう。
改革を謳う昭和部長の言動に、これからも目が離せない。


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