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【木挽町の歌】君と来る約束をせし木挽町 果たせぬままに幕は下りゆく

君と来る約束をせし木挽町
果たせぬままに幕は下りゆく   
〈未芙美〉

初出= 『みふみのトーキョー 彩・時・記』@『ココログ』(2010/4/30)

連日、心が痛むニュースが続きます。

木挽町には、すれ違いの思い出が多くて。。。
その昔、建て替え前の歌舞伎座の「さよなら公演」の際も、絶対に行こうね、と友人と約束していたはずが、果たせぬまま、唐破風をくぐることなく千秋楽の日を迎えてしまいました。
今、その時と同じ、指の間から何かをこぼれ落としたような感覚に襲われています。

木挽町 辨松さんが、廃業。。。
辨松さんのお弁当に出会わなければ、お赤飯を好きになることはなかったかもしれません。
私にとっては、めったにいただけない、特別な、でもすれ違いの多いお弁当でした。

かなり昔、とある方に歌舞伎に誘われて。
「お昼は辨松さんにしましょう!」
と盛り上がりました。なのに当日、予期せぬハプニングで辨松さんに伺えなくなってしまいました。
去年、同じ方からのまたのお誘い。…で、まったく同じ展開に。
その時は「そうゆう巡り合わせなのかしら」と思っていたのですが。
こんな事になるなら。あの時なんとしてでも、辨松さんのお弁当をいただくべきでした。

人はその瞬間が過ぎてみないと“一期一会”に気づかないもの、と改めて思ったり。
実際、今、この状況下になって、当たり前と思っていたことがなんと貴重な時間だったか、と思い知ったり。。。
……だからこそ、今できることを探して、ひとつひとつに心を注ぎたい、と思った夜でした。

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