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成し遂げた先にあるもの 〜未知なるプロ・コーチへの旅〜|チャレンジログ #21

[挑戦の立会人]SHUZOです。
今日はシリーズで書いてきた僕のプロ・コーチへの挑戦とその歩みを振り返りつつ、人の成長について書いてみます。

●対象となる読者さま
・現在、またはこれから何か新しいことに挑戦しようとしている方
・人間の成長、キャリア開発に興味がある方
・プロ・コーチになる事に興味がある方

人生最大の挑戦の結末|瞬間の感情を味わう

このnoteでも度々書いてきたプロ・コーチへの旅路(↓参照)ですが、ついにクライマックスを迎えました。1月末に最終試験(実技試験)を受け、その結果が2月上旬に通知されました。

実は、僕自身は試験の出来に気になる部分があり、不合格の場合のリアクションや対策を脳内で準備していました。まるで役者さんが演技を行うために「気持ちを作る」かのように。

この心の準備は、もしかすると経営者の習性に通じるところがあるかも知れません。常に最悪の事態も想定しておくというリスク管理です。もちろん、精神的なダメージを軽減する効果もあると思います。いずれにしても、それだけ自分の中ではこれまでで最大級の挑戦であったということです。

そんな準備をして、いざ結果を目にした瞬間、ハッと息を呑み、数秒間フリーズしました。そこには、作っていた気持ちとは裏腹に「合格」の文字がありました。人間は、本当に想定外のことが起こると、思考が停止するものなのだなと実感。

フリーズから開放され、「よっしゃー!」と拳を握りしめて、こみ上げてくる喜びを体で表現していました。心と身体は繋がってますから。

そして、その瞬間の喜びを味わいつつ、関わってくださった方々への御礼のメッセージを送りました。養成プログラムで指導をしてくださった方、共に学んだ同志、プライベートで懇意にしてくださる方など。

そこに書いていたのは、喜びと感謝と、鍛錬を続けていかなくてはいけないという、自分への戒めの言葉でした。学びが決してこれで終わりではないことは、数年学んできた中で熟達者の凄みを体感したり、自分自身のレベルや課題を認識できる状態になった当然の帰結と言えます。

合格した直後は少し調子に乗って「自分って凄いかも」とか慢心があったのも事実ですが、すぐに冷静さを取り戻して上記の考えに至りました。まぁ、目標を達成した時くらいは喜びを爆発させても良いよね。ということにします。

これまでの歩みを振り返る|七転び八起きな旅路

僕がプロ・コーチになることを決意したのが2018年の3月。僕をコーチングの世界に誘うきっかけを与えてくださった方のお一人である林健太郎さんが開催したコーチングのワークショップの帰り道。桜が咲き誇る日比谷公園での決意表明でした。

その後、プロ・コーチの学び場を尋ねてオススメされたCTI(世界最大のプロコーチ養成機関)にて、奇しくも自分の誕生日にスタートする枠を見つけ、勝手に運命を感じて即申し込みをしたことを記憶しています。

いざ訓練プログラムがスタートすると、カルチャーショック的なインパクトに始まり、心地よい疲労を感じるその旅路にすっかり魅了されていきました。

自分がコーチとして、人間として成長していくプロセスの中で、僕自身にも様々な変化がありました。訓練を開始する前から取り組んでいたものもありますが、それでもインパクトは確実にあったと思います。

この3年の主な変化を挙げると以下のとおり

・法人を創業。代表者になる。
・経営大学(ビジネス・ブレークスルー大学)を卒業
・学びの継続(動画制作スクール、美大など)
・キャリコンやコーチ仲間と共にYoutubeチャンネルを立ち上げるなど、自身が発信の場に出るように。

ただ、人間の成長のプロセスには、上記のようなポジティブな出来事だけでなく、想定外のアクシデントも時には必要になります。真の成長には痛みが伴うものですから。実際、僕はこの3年間で3回ほど小さな挫折または不測の事態に陥り、一時活動停止を余儀なくされる状態になりました。

一度目は2018年の夏。自分の認識とは裏腹に身体が悲鳴を上げて約1ヶ月の活動停止に。自社の事業立ち上げと大学の卒論とコーチングの基礎トレーニングをすべて同時並行に進めて、生活リズムがめちゃくちゃだったのが祟りました。無理は決してしないことを身を以て学び、コーチングのトレーニングを3ヶ月ほどお休みに。

二度目は2020年初頭。プロコーチの最終トレーニングの最中、自分自身のことが良く分からなくなってしまう、いわゆるロストアイデンティティ状態に。自分に無いものを必死に埋めようともがき苦しみました。後にその無意味さにトレーニングの中で気付き、自分の+に目を向けるように転換。コーチングの内容も次第に改善されていきました。

三度目は2020年春。プロコーチの最終トレーニング終盤で体調に異変を来し、コンディション急降下の状態でトレーニングを修了。最後のトレーニングに至っては横になりながらほぼ声だけでビデオコールに参加しました。
その後、数ヶ月コーチングをミニマムの範囲に抑えざるを得ない状況となり、プロ資格取得の条件である100時間の有料コーチング提供に黄色信号が灯りました。

いずれのアクシデントも、自分にとっては重要な学びの機会になりましたし、周囲の方々の支援やフィードバックの有り難さを痛感するきっかけになりました。決して一人では乗り越えられなかったことは断言できます。

こうやって振り返ると、本当に一筋縄ではいかない旅路であったと思います。「自分はコーチに向いてないのでは?」と思う事も何度もありましたし、正直、今でも自分がコーチとして最良であると言えるのかどうかは分かりません。

ただ、人の挑戦が好きで、その挑戦に何らか役に立ちたいと思う気持ちはずっと変わらず、そのために自分も常に進化させるべく動いています。
この変わらない動力源があるからこそ、何度転んでも立ち上がって、進んでいけるのだと思います。

成し遂げた先にあるもの|自分の信じる道

僕にはコーチングをはじめ、卓越したスキルや経験があるとは言えないかも知れません。それでも、諦めずに進んでいける動力源はあります。そこだけは誇れる僕の宝物です。

それが無かったら、おそらく世界的にも最もハードなコーチングのトレーニングプログラムの1つであるCTIのプロコーチ養成プログラムも完遂できなかったかも知れません。

今回のプロコーチ資格取得は、あくまで通過点の1つであって、ゴールではありません。この先には決まった道はありません。あるのは、コーチングというツールを手にした自分と、自分が信じる道です。

その道には先駆者は誰一人としていないかも知れません。これまでのように助けてくれる人も、仲間もいないかも知れません。

それでも、自分の動力源がなくならない限り、自分の身と魂がこの世にある限り、信じる道を歩いていこうと思います。今回のプロコーチの旅路で得たことや、共に学んだ仲間は、その動力源=エネルギーになることは確かで、かげがえのないものです。

人が能力を得るために必要な時間や姿勢を示す言葉として

石の上にも3年

というのがありますが、奇しくも僕がプロ・コーチになる決意と宣言をして約3年経った今、同じ場所でプロ・コーチ資格合格の証を携えて写真を撮れることに、少しだけ誇りを感じます。これから咲き誇る桜と共に。


ということで、今回で「未知なるプロコーチへの旅」シリーズはひとまず完結です。今後もコーチングをはじめ、キャリアや人の能力開発に関する記事は書いていくと思うので、興味ある方はお気に入り登録などでウォッチしてくださると幸いです。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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