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日本のスポークンワードJapanese Spoken Word 『過去より未来へ』

  スポークンワードという言葉も日本へ定着して40余年。
また、朗読は語り(セリフ)として音楽の世界でも馴染みの深いものです。
 アメリカで何があったとかは令和時代の日本人にとって遠い過去。
それよりスポークンワードが今から未来へ「どのように」なるのか考察します。詩の朗読(ポエトリーリーディング)やポエトリーラップは線引きも難しい微妙な関係にあります。

自己表現としてのスポークンワード

 最初にスポークンワードとは何か。英語でSpoken word「話し言葉」などと訳されてます。朗読という型ぐるしい概念より「普通に喋るように」の意味が強いですね。
 しかし、朗読として捉えると手話朗読を忘れてはなりません。だから、口からの発声だけではなく『言語』Language Wordの意味も含めるのが妥当ですね。

 なぜスポークンワードをするのか。答えは簡単「自己表現したい」からです。人間の根源的な欲求は「生存と自己確認」分かりやすくいうと「生きたい。自分を認めて欲しい」そこで自分というのを「何か」で表現する

 たとえば絵を描く。スポーツなど身体での表現もあります。音楽も自分の思いを曲にすることです。同じように文章で思いを綴る文学に詩は含まれます。
 詩の歴史は古いですが、詩は声に出して伝える口語伝達から始まります。やがて、歌詞などの形になり身近で影響を与える存在になってます。

自己表現として人はそれぞれ得意分野はあります(絵・スポーツ・云々)。だけれど、言語で表現するのは誰にでもできます。(手話はもちろん言語です)(身体の一部を使うボディーランゲージも言語です)
 スポークンワードは自然に身に付いた自己表現だと信じます。
気軽に思いを表現して伝えられる時代になってます。このような社会状況だから、思いを詩として「ぶっつけちゃえばいい」他人へ迷惑をかけることもないし、自分自身を癒やせるのが詩であり、スポークンワードです。 詳しく書かれたブログも存在している。ご紹介します。

スポークンワードとラップの間の
ポエトリーリーディング


 日本ではスポークンワードとポエトリーリーディングは同じような感じです。詩の朗読ということ。音楽を使う方も多いですが、ポエトリースラム(朗読の大会みたいなもの)では同じ表現方法をしてます。
 ちょっと考えるのは「話し言葉って普通に喋ればいいのか」という疑問。
 公表する場合は他人が聞くのが前提です。内容をまとめたり、表現方法を考えたりしたほうがいいと思います。これって『詩』だと感じませんか。
だから、スポークンワードとポエトリーリーディング(詩の朗読)は同じということになる。

 さてヒップホップのラップ。ポエトリーラップというのもあります。
スポークンワードは「文芸の朗読」ポエトリーリーディングと同じ。ラップは「音楽の歌唱法」でヒップホップより前に存在していた歌い方
 関係ないみたいで、同じように「話すような」表現です。スポークンワードも韻を踏めばラップになるか。なりませんね。リズムに合わせるのがラップ。それでラップを韻は気にしないポエトリーでリズムに合わせる。これがポエトリーラップ。(厳密にはリズムへ合わせない方もおられます)

有名なところを「ご紹介します」不可思議/wonderboy - Pellicule (Official Video)

 このように、スポークンワードをしてます。だから音楽をかけて朗読するのが最適なやり方。ポエトリーラップと名付けてますが、もっとゆっくりした曲で朗読する作品もありました。

 ここで気になるのは「韻を踏む」というラップについて。調べてみるとアメリカで定型詩は3行詩や4行詩など。日本のような文字や音数では決めてない。そして「韻を踏む」これは日本の定型詩にも習慣はありました。
 ラップは外国の定型詩のながれを受け継いでいるわけ。ヒップホップより前に存在していた歌い方ですから当然ですね。自由詩と定型詩のちがいがスポークンワードとラップにはある。ただ、自由詩というのは定型詩の形をとってもいい表現方法です。

 ポエトリーリーディングはラップに取り入れたりして日本でも広がってきてます。やはり音楽から始まるのは詩の歴史からみても「打楽器や手拍子に合わせた歌詞の形になり身近になる」から。
 今でも歌詞に興味を持つ方は多い。日本語としてスポークンワードがポエトリーリーディングより認知度は低いのも音楽シーンには少ないからです。
 しかし、日本人は昔からスポークンワードを受け入れてきてます。興味深い記事がある。ご紹介します。

  日本では「語りもの」というのがアメリカ独立の前から存在しています。私たちはスポークンワードを受け入れてきている。それが日本風のメロディや楽器になるのも地域差です。
 これから 日本のスポークンワードは
もっと手軽に楽しく 自分の心を癒やす
大衆文芸として発展します

スポークンワードの未来を
創るのは『あなた』

 大きな文化の流れは名もない人たちが創ってきてます。その中から注目される方が現れる。
 スポークンワードも詩を書いている方や、歯痒い思いを感じる方たちが新しい表現方法として始めることから大きな流れになる

 スポークンワードは語りものとか日本でも流行った歌にありましたね。しかし、選ばれた人がするもの、との意識は強い。アメリカが今は進んでいます。ただ、映像とか素人じゃないyoutube動画もあります。
 そこでノートブログですよ。音声のupも手軽にできる。自分の声じゃなくてもいい、そういう日本のポエトリーリーディング・スポークンワードの動画も多い。それにノートブログでは画像は必要ない「音声だけ」で大丈夫。
波の音など自然音や著作権フリーの曲をBGMで使うのも楽しいです。

 参考にオンラインで文章の音声読み上げできる「サイトを」ご紹介します。

 これで、詩を読ませれば完成です。スポークンワード・ポエトリーリーディングは難しくない。『あなた』が決心したら直ぐにできます。当然ですが自分の声が一番いい。

ホームページの紹介


最後にスポークンワードの記事を紹介します。

ご観覧いただき ありがとうございます。
ご多幸と充実した生活を 遠くから応援しております。

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わたしのブログ『詩の書き方とスポークンワード』






「荷物を持ってあげても 心は 軽くならないかも 知れない だけれど  あなたの心の声を いつまでも聞いて いるからね」  あなたの「何かの」役にたったなら 幸せです  気軽に利用できるように どこか片隅に置いといてください 私はティッシュペーパー 作詩・うえ間はる