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大人になるということ

【チャレンジ 17/20】

先日、人事の方との面談がありました。

人事という仕事をしている人はすごいですね。
人事という仕事のひとつに「社員のモチベーションを上げる」というものが含まれると思いますが、その手法が本当に見事でした。
自然に相手のことを褒めるし、社員のなかでもそんなに目立ってなかった私のことまで覚えているのが衝撃でした。
やはり人間、褒められたり、興味を持たれると嬉しいというのは本当ですね。
ただ、これって仲のいい人や好きな人に対してなら私でも頑張ればできそうな気がするのですが、何百人、何千人といる社員一人ひとりに対してそれぞれやろうとすると、とてつもなく大変な仕事だと思いました。嫌いな人や会わない人に対しても、興味を持たなくてはいけないわけですからね。
これについて、この間NHKの「芸人先生」という番組で、お笑い芸人のタカアンドトシが紹介していたテクニックを思い出しました。
これは街を歩くロケなどでも用いる方法だそうで、初対面の人とのコミュニケーションに有効なテクニックです。
それは、相手を観察し、少しだけ褒めるということ。これを、タカトシの二人はちょいホメツッコミと呼んでいました。あまり大仰に褒めても構えられてしまうので、さりげなく褒めるのが良いそう。こうすると人は悪い気はしない。本人を褒めるのが難しければ、本人に属するものなどを褒めるとうのも使える手のようですね。
その褒める材料は何でもいいようで、見たままをテンション上げて言えば褒めてるように聞こえるということも言っていました。
つまり、相手をパッと見て、気づいたことを伝えてあげるということが、相手にとっても嬉しいことなのだな、と思いました。

で、その人事の方の面談の際に、「新入社員は失敗もするかもしれないけれど、新たなことに気づける目を持っている」と言われました。
たしかに、よく言われることですし、何を今更という方もいると思いますが、その時の私には深く刺さりました。
私は入社して半年が経とうというところで、何となく慣れてきたような感じがしていたのです。しかし、若い人こそ情熱を持って取り組んで行かなくてはいけないな、と再認識したのでした。
しかし、これは私が社内で最年少でなくとも、いい年の中年になっても失ってはいけない考えだと思いました。

その時の私は茨城のり子さんの「汲む」という詩を思い出していました。
著作権の関係で全てを紹介することはできませんが、この詩の中で作者は「大人になることはすれっからしになることではない」と気づかされます。
大人になるということは、何かに動じなくなったり、嫌なことがあってもそれをいなせるようになったりということではないのです。
日々、自身の心の動きに敏感になり、時に泣いたり、時に笑ったりすることができる、そんな大人が魅力的なのです。

斜に構えたり、自分を大きく見せようとしないで、子どものような心を持った大人になりたいと思いました。

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