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渡辺一正の思い出(というか、1曲目を聴き逃した思い出)

 (これは、私がときどき書く、クラシック音楽のオタクネタです。とくに今回のはものすごくつまらないと思われますので、お読みにならないほうがいいかもしれませんよ…)

 学生時代に、とても有名で特殊な学生オーケストラがありました。

 いまはとっくに存在しないらしいですが、いろいろな大学の学生オーケストラのメンバーから団員を募って、オーディションをして結成し、なかなか学生オーケストラでやれないような(難しい)曲をやるオーケストラでした。有名な指揮者が指揮することが多く、テレビ放送されたりもしていました。そんなオーケストラのオーディションに、大学オーケストラのフルートの後輩が受かって、チケットをくれたので、聴きにいったのです。1997年の10月のことでした。四半世紀前の演奏会の感想を書こうとしています。

 そのオーケストラのオーディションに合格することは、なかなかの腕前であることを示していました。内心、私は「彼女より私のほうがうまいけどな」と思いましたが、なにしろ学生時代の私は、とにかくへたでへたでどうしようもない、という評判の人間でしたので、そういうことは思っていても言えませんし、しかも、そのころ私は大学オケをやめており、彼女にはだいぶ迷惑をかけていました。しかし、その後輩は、そういうことで私をバカにしたりするようなタイプではなく「オーディションに受かりました!聴きに来てください!」と言って招待券をくれるというとてもいい後輩でしたので、喜んで聴きに行った次第です。

 プログラムは、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲と、オルフの「カルミナ・ブラーナ」でした。「カルミナ・ブラーナ」は、声楽のソロと、合唱が入ります。というべきか、「オーケストラ伴奏の合唱曲」というべきものです。これはなかなかアマチュアはやれません。だいたい、アマチュアの合唱団というものは、なぜかプロのオケと共演することが多く、アマチュア・オーケストラをやっていると、そもそも合唱との共演が珍しい機会なのです。有名なわりに、なかなか耳にする機会もなさそうな曲ですし、楽しみにして行きました。

 当日は、会場の近くで適当に時間をつぶしていました。しかし、なぜか私は開演時間を間違えており、余裕をもって会場に到着したつもりが、大幅に遅刻しており、前半のメンコンを聴き逃したのでした。惜しいことをしました。彼女の出番がメンコンだけでなかったのかどうかは覚えていません。ときどきあることですが、友人が乗るアマオケを聴きに行くとき、1曲目に遅刻してしまったら、その友人の出番が1曲目だけであり、その友人の半年なり1年なりの努力の成果をすべて聴き逃してしまうということ。この日がどうだったか、覚えていません。

 後半のオルフの「カルミナ・ブラーナ」はちゃんと聴けました。いまのところ、この曲を生で聴いた唯一の機会になっていると思います。貴重な機会でした。

 いま、手元にプログラムを置いています。それを見る限り、ヴィオラに同輩がおり(彼は社会人になってからも、いっしょうけんめいオケを続けていたと思います)、また、クラリネットに先輩がいるのですが、それも覚えていません。また、この日は乗っていませんでしたが、このオケには、のちに教会で知り合うことになる仲間もいて(これを執筆している本日は、2021年10月20日です。アップするのは翌日でしょうけど。私が生まれてはじめて教会というところに行った日、つまり生まれてはじめてキリスト教というものに出会った日が、1996年の10月20日です。つまりきょうでまる25年になります。この演奏会はその翌年で、まだ教会で「デビュー」をしていませんでしたから、そういう仲間とも出会う前です。このオケは、この日しか聴いていません)、また、あるときこのオケがテレビ放送されて(バルトークのオケコンでした。これもなかなかアマチュアでは難しすぎてやらない曲ですが)、先輩が乗っているのが映ったときもありました。しかし、この日、乗っていた知り合いはそれくらいです。

 とにかくこの日の最大の思い出は「開演時間を間違えて、無駄に時間をつぶし、そして1曲目を聴き逃した!」ということにありますので、それだけがくやしかったです。

 この記事の題名を「渡辺一正の思い出」としたのも、この日のプログラムを見てみると、指揮者が渡辺一正だからであって、そんなことは覚えていません。しかし、渡辺一正の指揮を生で聴いた機会もこのときだけだと思いますので、そういう記事のタイトルにしました。

 ごめんなさいね!むちゃくちゃにつまらない記事でしたね!でも、私は、仲間の演奏する「カルミナ・ブラーナ」を聴きましたよ!証拠のプログラムが出てきました!以上です!

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