バリキャリ女子を目指したら働けなくなってしまった話-#2
ー 何でなにもできないの。字も読めない。疲れてるのかな。
休めない毎日が続いていたため、上からは
「早くあがれる日があったら帰ってもいいからね」と言われていた。
直属の上司も出張中でいないし、お願いされた書類は明日以降でもいいし。
その日は早退させてもらった。
特別職業は伏せるが、忙しいで有名な職種に就いたため
ある程度の不眠不休は覚悟のうえで入社したつもりだった。
そんな体育会系の仕事であるが故に、近年女性も増えたとは言え、
職場の男女比は圧倒的に男性が多いのもまた事実だった。
田舎な地元を飛び出して、ある程度都市部に就職し、特別スキルもないのに
バリキャリを目指そうとしていた私には人脈を作ることしかなかった。
この令和の時代に昭和みたいな方法でガンガン食らいついていった。
その方が男性社会ウケがいいのは考えるまでもなかった。
とにかく誘われる飲み会には全部行った。
仕事が遅かろうと、翌朝が早かろうと、全部行った。
新卒で入社した女の子が誘えばすぐ飲みの場にくるなんて
いい飲み会ばかりではなかったが
それでも仕事に活きる人脈づくりができてたのも確か。
いわゆる「飲みニケーション」
そして当時はそんな自分に満足していた。
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