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東雲~しののめ~


朝ぼらけ
夜明けの光と緋(あけ)の雲
篠の目かざして籠の中
飛び立つ水鳥群れをなし
鳴き交い呼ばわる声と声
籠目篠の目籠の中
篠に切られた空の色
欠片を並べた東の果てに
まだ見ぬ誰かを託す雲
祈る東雲、篠の目籠目


文字あそび
東雲~しののめ~
夜明けがた、東の空にかかる雲。
もともとは「篠の目」と書き、篠竹を編んで造った古代住居の明り取りのことをさした…そうな。夜明けの光に照らされる篠竹の目が転じて、朝の薄明りをさすようになり、さらに夜明けそのもの、朝ぼらけの雲を意味するようになった…とか。

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