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量から質へ、そして人への思いやりへ:『イシューからはじめよ』に学んだキャリアの転換」

私のキャリアは、ビール会社での営業員としてスタートしました。
その頃の私は、日々の仕事を一つ一つ丁寧にこなしながら、朝早くから卸業者を訪問し、一人ひとりに心からの挨拶を交わし、それぞれのニーズを真摯に聞き取り、心を込めて企画を提案していました。
そして、目標に向かって、囲碁の盤面のように計画を練り、一歩一歩前に進んでいきました。その道のりは、まさに「量の勝負」だったと振り返ります。しかし、その背後には、ひたむきな努力と人との温かな繋がりがありました。

それからリクルートエージェントに転職するのですが、見慣れない無形のサービスにおいて、私が実践してきた「量での勝負」は、最初は思うような結果をもたらしませんでした。

「数多くの選択肢を提供」することに集中するあまり、本質を見失いがちだったのです。
しかし、時間をかけ、相場感を学び、質の高いマッチングを目指す経験を積むことで、少しずつ変化が見え始めました。

『イシューからはじめよ』との出会い

『イシューからはじめよ』との出会いは、私の仕事へのアプローチを根底から変えました。この本を通じて、
1.「問題を見極めること」
2.「出口を先に考えること」
3.「構造を明らかにすること」
の大切さを学びました。そしてそれらを日々の業務に取り入れることで、無駄を省き、より深い洞察と効果的な行動を実現するようになりました。


特に、「良質な問い」に集中することで、私の視野は広がり、求職者や得意先への質問がより鋭く、かつあたたかみのあるものになりました。

解決策から問いへの意識の変化によって、チームメンバーへの信頼と権限の委譲がスムーズになり、組織開発に関する手ごたえも増していきました。

かつては、「問題解決」に力を注ぎ、「結果を積み上げる」ことに全力を尽くしていました。それでもやがては成果がでる。と信じていたからです。

しかし、心を込めて「イシュー」を見極め、質の高いアプローチを模索するようになってから、私の仕事に対する姿勢は大きく変わりました。
時間と生産性のバランスが改善し、私たちの仕事はより意味深く、充実したものになりました。
今ライフワークバランスを実現する働き方を推奨したいと心から思えているのは、この本のおかげといっても過言ではありません。

この旅を通じて学んだことは、仕事の「量から質へ」の転換だけではありません。時間と生産性が改善されると「人への深い思いやり」の時間が取れていくということです。

そしてそれもまた、私たちの成長に欠かせない要素であると考えています。

私は、自己成長を続けるとともに、チームメンバーや周りの人々への優しさ、強さ、そしてあたたかさを大切にしていきたいと思います。
この記事が、同じ道を歩む皆さんの心に響き、共に成長していくための一助となれば幸いです。


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