長男とごはん

基本的に旦那は朝ごはんは食べない。平日夜は遅いので、作っておいても食べたり食べなかったり。

長男はバイトやお友達との都合でいる時もいない時も。

次男は塾の日は遅いのであとで食べる。

私は月末と月初は帰りが遅い。

そうなると家族揃って食事は日曜日の夜一択となる。

もう少し前は、夕飯は私と子ども2人の3人で食べることがほとんどだった。

子どもが大きくなるにつれ、こうしてバラバラになっていくのだろう。寂しいけど、たまに誰かと2人きりでごはんを食べると特別な時間に感じる。

昨日、次男が塾だったので、長男と向かい合って夕飯を食べた。普段はテレビ垂れ流しだけど、昨日は消して。ぽつりぽつりとお互いの環境やいろんなことを話しながら。食事はあまり物リメイク処分だったので、大した料理ではなかったけど、穏やかな空気感で、とても満足感があった。

長男と私は割と仲がいい。マザコンとかと違って、小さい時から自立しあっているような…うまく言えないけれど、程よい距離感を保っている。気が合うというのか、居心地がいい。だから、食事やお茶をしに2人で出かけたり、洋服を買いに行ったりする。
だからといって、長男を独り占めしたいとか、彼女とデートするのを嫉妬するとか、そんな感情は微塵もない。

私はこの子と出会えて良かったなと心底思う。

今年一年で専門学校を卒業して、実力も運も必要な世界に彼は飛び込んでいく。一人暮らしを始めるかもしれない。

心配もあるけれど、長男なら大丈夫だという信頼感がある。「彼のすることは間違いない」と。

決して勉強や運動のできる子ではないし、褒められた子ではない。どこにでもいる子。でも私にとって次男とはまた違う特別な「人」。彼との距離感は、多分、一生、このままだと思う。

長男とごはん。

あと数えるほどしかないだろう。それでもいい。ずっとこの距離感を保っていけたらいい…というか、保っていけると確信さえしている。揺るぎない関係。そんな不思議な関係。

出逢えたことに感謝!


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