5年間の塾講師アルバイトで学んだこと
こんにちは。
今週から配属され、はじめて自分の職場に行きました。
チーム長やグループ長の人と初めて顔合わせしたり、OJTの人といろんなことを話したりしました。
といっても、まだ部署ごとの研修があるので自分の職場で業務をしているわけではありませんが。
その研修の中で、役員やグループ長に向けて自己紹介をしました。
自己紹介テンプレートシートに”これからどんな仕事をしたいですか?”という項目があったので、
「3年で仕事の基礎を固めて後輩の育成にも携わりたいです」と言ったんですね。
すると「とてもユニークですね!今の時点から後輩の育成という観点で考えられているのは。そう思うに至った経緯とかあるんですか?」と聞かれた。
((いや、これ面接かよ))って思いながら以下のように答えました。
「大学時代に5年間塾講師をしていた経験が大きいです。その中では、自分が人に何かを教えてそれが人に伝わったとき、自分は喜びを感じるのだなと学びました。生徒が(分かった!)とうれしそうな顔をしてくれるのがとてもうれしかったので、5年間も続けられたのだと思います。」
この質問に答えて改めて、自分が何に対してモチベーションを抱くのかということが分かりました。”分かりやすく伝えて、それが相手に伝わったとき”に喜びを抱く人間なのだろうなと思いました。
今回はこの原体験となった、5年間の塾講師アルバイト(個別指導)で学んだことを書きたいと思います。
楽しむことの大切さ
高校生の化学の授業。
テスト範囲は化学反応式とか半反応式のところで、テスト1週間前にも関わらず、全く勉強していないという状況だった。
出題されるのは反応式を書くというのがほとんどだというのが分かっていたので、対策はしやすかったが、そのやり方(書き方)が全くわからないという状況。
丸暗記に頼っていては点数に結びつかないということが分かっていたので、一から係数合わせの考え方を教えることにしました。
単に教えるだけではなく、一緒に一つづつ過程を確認しながら実際に手を動かして書いていったんですね。
その中で、その生徒は自分がやっていることがどういうことなのかを一つひとつ丁寧に確認し、分からないところはその場ですぐ聞いてくれました。
最終的には一回80分の授業の中で、係数合わせの考え方を理解して自分でも反応式が書けるようになり、テストの点数も8割程度得点できてめっちゃ喜んで た!(普段は4〜5割程度なくらい化学苦手)
ちゃんと教えたら理解して、自分でできるようになるくらい吸収力の高い生徒なのに、学校の授業が分からなさすぎて化学が嫌いになっているようでした。
ひたすら教科書を読むような授業で、楽しくないって言ってました。
そりゃあそんな授業眠たくなるし、自習で出来るからモチベーション沸くわけない。
「教えてもらう先生とその教科の好き嫌いは比例する」という経験は誰しもしたことがあると思います。
教えることの上手さとか下手さは重要なファクターの一つだけど、そこは努力次第でどうにでもなります。
問題なのは、教える人のやる気がないことだと思います。
そのやる気のなさは必ず生徒に伝わります。
教える人が楽しそうしていないのに、教えてもらう人が楽しむことができるだろうか(反語)
これは、自分が中学校とか高校で感じたことでもあります。
だからこそ、自分が教える立場になった時は、自分が一番楽しむというのを意識して取り組むようにしていました。
自分が楽しんで相手にも楽しんでもらえたら最強にWin-Winですよね。
要点を一言でまとめる力
高校生の数学の授業。
週1か週2で数学の授業が毎週ある生徒を担当してた。
授業スタイルとしては、授業のはじめに内容の説明をしてその後は自分で問題を解き進める感じ。
基礎はしっかり固まっていたので、基本は自分で解き進めてくれた。
解き方が分からない問題が出てきたらまず解説を自分で読み、どこで躓いたのかをしっかり確認するという勉強のやり方がしっかりできている生徒だった。
その中で当然解説を読んでも何言ってるか分からない所が出てくるんですよね。
そうなったら自分の出番。
解説を見せてもらって分からない部分を聞いて、その部分の説明をします。
文字で書けば簡単だけど、これが予想以上に難しい。
解説を見て何をしているのかを理解するためには自分がその問題を解けるのは大前提の上、思考のプロセスも自分の中で言語化できている必要があります。
理想は「その問題の考え方のポイントがどこにあるか、一言で説明できること」です。
この要点をまとめる力は、高校数学を教える際にいちばん鍛えられた気がします。
細かい式変形や計算は置いといて、結局どういうことかを簡潔に説明する力。
そうして自分なりにまとめた要点が相手に伝わった時が快感で、5年間も続けられたんだろうなと今では思います。
「あほな人は簡単なことを複雑に考え、賢い人は複雑なことを簡単に考える」という言葉は耳タコで聞きましたが、本当にその通りだと思います。
自分もそうなりたい。
まとめ
5年間の塾講師アルバイトでは自分のスキルに繋がる経験が出来たと感じています。
対人スキルとか説明力をつけたい大学生にはうってつけだと思う。
その一方、教える以外の業務が予想以上に多くてそこは大変だった、、
ブラックな面があるのも否めないですが、良くも悪くも経験にはなると思うので興味のある人は一回やってみてはいかがでしょうか。
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