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「いいからやれ」を本当に「やる」ために工夫していること

難しいですよね〜、努力。(小林製薬の発音で)

私は「コツコツ」「継続」「積み重ね」といったものがめっぽう苦手な人間です。幼少時からそうで、テスト勉強にはじまり資格取得や趣味のスキルアップまで、独学が成功したことは一度もないと思う(思い込みもあるとは思いますが)。勉強でも発信でもダイエットでも、コツコツ毎日できる人を心から尊敬します。

努力への苦手意識を持ったまま社会人になってしまうと大変きびしいです。これを習得したら仕事が広がるな!と思っても、頑張り方がわからない。これね、早晩に詰みます。年次を重ね、誰も教育をしてくれない立場となったここ数年は特に、その危機感が一層強くなりました。

そんな私も幾多の失敗を重ねながら、段々と自分なりのやり方が見えてきました。自らの怠惰と戦い「いいからやる」ための私なりの工夫をご紹介します。

お金を払う

せっかくお金を払ったし、もったいないからやるか……という「サンクコスト効果」を全面的に利用します。

サンクコスト(埋没費用)とは、過去に払ってしまい、もはや取り戻すことができない費用のことです。(〜中略〜)それまでの投資によって失った費用や労力を惜しみ、投資を継続することがあります。

錯思コレクション100 - サンクコスト効果

払ったお金は戻ってこないのだから、本来はやってもやらなくても同じ。なのになぜかもったいないと思ってしまう認知バイアスを大活用します。

成功事例
・カンファレンスチケット
無料のセミナーや勉強会は、当日面倒になって行かないこともしばしば。自分を強制参加させるために、チケットを事前に買うようにしています。大抵のカンファレンスは、どんなにやる気がない状態で行っても、普通にめちゃくちゃ勉強になるものです。

ただし私の場合、この効果はかなり限定的でした。例えばジムやアプリなど、継続的な支払いには効果がなかった。なぜなら財布から出た金のことを長く覚えていられないからです。アホだから。支払ったときは絶対行くぞ!って思うんだけど…。資格取得など、長期間の「やる」には別の強制力が必要でした。

第三者に監視してもらう

言い訳の効かない第三者に見守ってもらう方法です。いわばホームメイド・ライザップ。この効果は人によると思います。人の目があっても全然気にならない〜という方もいますから。私は見栄っぱりなのでかなり有効です。

成功事例
・PRプランナー資格勉強会
X月X日の試験、みんなで受けませんか!?と呼びかけて仲間を集め、受験日まで相互監視の勉強体制を確保しました。Slackのチャンネルを作って勉強成果を報告して褒めあったり、2週間に1回ほどリアルで集合して模擬試験を開催したり。みんなでやるって約束したから逃げられない。1人で勉強していたら絶対受かってなかったと思います。

・早起き互助会
土曜日の朝に外出することで、ずっとダラダラしていつの間にか夜…という事態を防ぎ、週末を有意義に過ごせるのではないか?という発想のもと作られた早起きLINEグループです。土曜朝に街で集合し、朝食だけ食べて解散。そのあとは各自溜めてた用事を片付けたり、見たいと思ってた展示に行ったり。人はみな家を出るまでがダルいので、そこを「人との約束」という強制力でクリアします。

ただしこの「第三者監視法」も対象が限定されます。「言い訳の効かない第三者」を拘束できるのは、試験まで…など期間限定だったり、週に1回…など頻度が少なかったりだけだからです。毎日監視し、導いてもらう第三者には、やはりそれなりの対価を支払う必要があります(本物のライザップ)。

ルーティーンと組み合せる

毎日頑張ろうと思わずにできてること、自然とやってる習慣ってありますよね。歯磨き、食事、通勤、水やり…。そういった日常のルーティンに「いいからやる」を組み合わせることで、いつの間にか習慣化させるメソッドです。最初は意識が必要ですが、自分調べでは、2週間くらい続けると自然とできるようになります。

成功事例
・毎日体重を測る
そんなこと?と思われるかもしれませんが、毎日体重を測る程度のことが継続できない人間もいるんですよ!まず第一に、Wifi接続でデータを自動的にクラウド記録してくれる体重計を買います(重要)。そして体重計をバスマットの横に平置きし、風呂上がりにそのまま乗ることでルーティン化に成功しました。体重計をしまってるからできなかったのかー!と気づくのに10年もかかった。

・リスニング教材をやる
通勤時に英語を勉強しようと思ったのですが、スマホを開くといかんせん誘惑が多い。NetflixとかYoutubeの方が絶対楽しいわけだし…。そこで電車に乗る前、自転車に乗るタイミングでリスニング教材を再生するようにしました。自転車に乗っている間は手が塞がっているので、一旦聞くしかない。そして聞いてるうちに、聞き取れなかった単語が気になってきて、自転車を降りたあと自然と教材を開くようになりました。

日常ルーティーンと組み合わせることができれば、もうほとんど「やる」の成功です。しかし組み合わせるタスクが重くなればなるほど、成功率は下がってきます。習慣化力よりも、ダルさが圧倒的に勝ってくるからです。そこで少しの思考と工夫が必要になってきます。

できない理由をつぶす

結局最後はこれをやらなくてはいけない…。自分が継続できない理由はなんなのか?何をダルいと思っているのか?自分を見つめて、考えることが必要になってくるのです。

成功事例
・フィットボクシング
これまで数え切れないほど運動の習慣化に失敗してきた私が、ついに継続できたのがフィットボクシングでした。ヨガ教室もランニングもジムもプールもダメだったけど、これはできた。なぜか。
私が運動で一番ダルいと思っていたのは「着替え」でした。運動するためだけにスポーツウェアに着替えるのがダルかった。そこで運動の時間を、起床→シャワー(朝風呂派)→着替え、の日常ルーティーンの間に挟みました。起きたらパジャマのまま運動して、汗かいたパジャマは洗濯機に突っ込み、シャワーを浴びて仕事着に着替える。これで嘘みたいに運動できるようになりました。運動自体が嫌なわけではなかったのです。(ちなみにこれで1年で8キロ痩せました)(そのうちダイエットレポも書きたいです)

とはいえ、「やる」ができない理由というのは、その最中にいるとなかなか気づけないものだとも思います。試行錯誤の中で徐々に見えてくるもので、いきなりこのステップにはいけないのだろうと思います。

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私はここまでやって、やっと「いいからやる」ができます。当たり前のように努力を継続できる人がほんとに羨ましい、そして心から尊敬します。

ちなみに私が今、習慣化を目指しているのは英語学習です。教材にお金も払いましたし、第三者に監視してもらうコーチングサービスも使い、あらゆるルーティンに紐づけて日常に英語学習を差し込んでいます。「いいからやる」フルパッケージです。まだまだ途上ですが、晴れて継続し成果が出たらご報告しますね。


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